powered by 大人のレストランガイド

バルセロナのパエリア名店 渋谷の新ビルに海外初出店

「“エアバッグ”イベリコハム」

何人でいらっしゃるかによって変わりますが、例えば4人で店を訪れたら私がまず薦めたいのは、「エアバッグ」。イベリコ豚の生ハムを車のエアバッグのように膨らませた生地に載せた料理です。パリッとした生地と生ハムを合わせた食感の楽しい一品です。

これは、友人である「エル・ブリ」(世界一予約ができないレストランとして知られ、2011年に閉店したスペインの店)のシェフであったフェラン・アドリアに教えてもらった料理。彼はイスタンブールでこの料理のインスピレーションを受けたらしく、「エル・ブリ」では、生地の中に生ハムを仕込んでいたのですが、それを私流にアレンジしました。

「パタータス ブラバス」

あとは魚介類のフライやカタルーニャ地方の伝統的な料理「パタータス・ブラバス」を召し上がっていただきたい。パタータス・ブラバスは、ごろっとしたジャガイモのフライに「凶暴な(ブラバス)」ソースをかけたもの。

やはりカタルーニャ生まれのアイオリソース(ニンニク、卵黄、オリーブオイル、レモン汁などを混ぜたもの)とトマトベースにトウガラシを合わせたピリ辛ソースを添えて出すバルセロナを代表する小皿料理です。魚介類のフライは、特にホタルイカがお薦めですね(日本では現在、提供の予定なし)。バルセロナの人たちは、揚げ物が好きなんですよ。

「イカスミのフィデウア」

――ほかにもバルセロナならではの料理はありますか?

先に少し触れたカタルーニャ生まれのパスタを使ったパエリア、フィデウアなどがあります。フィデウアはコメの代わりに短くて細いパスタを使った料理で、具材はコメのパエリアと同じバリエーションで提供しています(東京では4種の具材のバリエーションがある)。表面がかりっとするまで火にかけるのがポイントですね。

デザートも、人気があるのはカタルーニャのお菓子である「クレマカタラーナ」(カスタード菓子の一種)です。しばしばアレンジを加えたものも出しているのですが、今回は日本の店のオープンに合わせ、バルセロナの店で餅入りクレマカタラーナを出そうと思っているんです。餅は向こうで日本の食材としてよく知られていますから。それから、旬のフルーツをトッピングしたとても大きなクレマカタラーナも考案中です。デザートもみんなで一緒につつき合えるようにね。

「クレマカタラーナ」

日本には30年前訪れたことがあり、そのときは洋菓子メーカーのコロンバンに招かれ、チョコレートの作り方のセミナーを開催しました。祖父が創業者の門倉国輝さんと友だちだったんですね。今回の日本出店は大きな縁を感じています。

(フリーライター メレンダ千春)


メールマガジン登録
大人のレストランガイド
メールマガジン登録
大人のレストランガイド