不動産・住宅ローン

転ばぬ先の不動産学

中古マンション、買うなら築25年 値下がりしにくく 不動産コンサルタント 田中歩

2018/9/19

写真はイメージ=PIXTA

マンションの価格は年数の経過とともに下落するのが一般的です。これからマンションを購入する人にとっては竣工後、時間の経過とともにどのように価値が下がっていくのかを知りたいでしょうし、できれば値下がりしにくくなるタイミングで購入したいと考えるでしょう。10年ほど前は「築15年から築20年くらいまでに価格は当初の半分程度まで下がり、それ以降の下がり方は緩やかになる」というのが定説でしたが、その後、未曽有の低金利政策などと相まって不動産市況は大きく変化しています。そこで今回は築年数による価格の下がり方を改めてチェックします。

■09年当時は築15~20年程度が狙い目

マンションの価格は立地や建物のグレード、維持管理の状態、その時々の市況によって上下する面もあり、明確な指標があるわけではないのですが、過去1年間で取引された中古マンションの「築年数別成約取引単価」を調べることで築年数の経過によってマンションの価格がどのように目減りしていくのかがある程度分かります。

まず公益財団法人東日本不動産流通機構が2010年3月に発表した「築年数から見た首都圏の不動産流通市場」のデータを見てみましょう。このデータは09年1月から同年12月に取引された首都圏の中古マンションの築年数別の平均成約単価です。つまり、年々の価格変化を加味せず、09年における築年数ごとの価格がどう変化しているかを知ることができるものです。

東日本不動産流通機構 REINS TOPIC(2010年3月5日付)より筆者作成

このグラフに示されるように築15年超20年以内の時期に当初の価格の概ね半分程度まで価値が下がり、その後は微減する形になっています。このため、当時は「築15年から築20年程度の中古マンションは価格が下がりにくく狙い目」とされていたのです。

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