共働きのカギは男性 家事育児、ノルマは現状の2倍共働きをマネーハック(3)

皿洗いは夜中に帰宅して担当する、洗濯物は浴室乾燥機で干しておく、自分の洗濯物は自分で週末にまとめ洗いする、などやれることはいろいろあるはずです(拙著「共働き夫婦 お金の教科書」でも負担の見直し方法を紹介していますので、興味がある方は参考にしてみてください)。

有休取得や定時退社は働きがいに直結

この問題、男性個人の問題ではありません。会社の問題でもあります。男性の有休取得や定時退社を促進することは、家事育児の時間確保そのものです。有休を取れない理由の多くは「取りにくい職場」だからです。

若い世代ほど、家事育児分担率が高いという調査もあります。若い世代は共働きの時代に対応して考え方を切り替えつつあります。だとすれば、発想転換が必要なのは自分がイクメンをしていなかった上司かもしれません。

これは「働き方改革」の重要テーマです。経営者目線ではとかく、残業代の削減というようなコストカットの部分に目が向きがちですが、男性の定時退社や有休取得は社員の働きがいに直結する問題です。まさにワークライフバランスです。

上司が部下を定時退社できるよう業務をマネジメントしたり、子どもが病気の際には夫にも有休取得を奨励したりする取り組みが必要です。もちろん、上司自らも率先して休みを取るべきです。家事育児がしやすい職場環境は、働きやすく社員の士気も高い職場になるはずです。

若い男性社員も、会社の空気など読まず、できる限り有休取得や定時退社に取り組んでほしいと思います。時間はかかるかもしれませんが、きっと世の中は変わっていくことでしょう。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)など。http://financialwisdom.jp
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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