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北欧の心地よさ「ヒュッゲ」まとう 秋のストール選び

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NIKKEI STYLE

日経ウーマンオンライン

朝晩が涼しく感じられるようになったらストールの出番。温かな居心地を大切にするライフスタイル「HYGGE(ヒュッゲ)」をテーマにしたストールのスタイリングを、ファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが紹介します。

日本でも流行語になった「ヒュッゲ」はデンマークから広まった、温かな居心地を大切にするライフスタイルのことだ。要するに「心地よさ」を大切にする意識だ。とりわけ、人とのつながりを通して、幸福感を得ることを重んじる。ファッションの世界でも穏やかでハートウォーミングなテイストが再評価される流れにある。柔らかいキャラクターを印象づけやすい、ストールを優しげムードでまとうスタイリングは残暑のうちから役に立つ。

狙った印象を引き寄せる使い方

ヒュッゲを装いに取り入れる場合は、温かみを帯びた色を選んで。ストールにノスタルジックな柄を迎えると、落ち着いた雰囲気を呼び込める。

ストールをきっちり巻かないで、首に緩く掛けて、無造作に垂らす操り方は静かなムードを醸し出す。色と柄を生かす上でも、ストールを広げた状態でまとうのはメリットが大きい。シャツの上から重ねると、まるでカラフルなジャケットを羽織ったように映る。ストールを「小物、掛け巻物」ではなく「服、羽織物」として使うテクニックだ。

「色彩の魔術師」と呼ばれた、フランスの画家、アンリ・マティス(1869~1954年)。南仏の画家であるマティスの画調をリスペクトした柄は着姿に程よい華やぎや快活さをもたらしてくれる。まるでおとぎ話の場面に出てきそうな「ランプ柄」と「ポット柄」は朗らかなイメージを寄り添わせる。着こなしに取り入れるだけで、人懐こい雰囲気を醸し出せる。

ストール選びでは生地の風合いも肝心だ。艶やかなシルキー調はクールな印象が出がちだが、こちらのようにぬくもりを帯びた質感は装い全体にハートウオーミングな風情を宿す。パステルトーンも柔和な人柄を感じさせる。見る人の気持ちまでほぐす「着るヒュッゲ」だ。

色・柄で華やかさ、センスを薫らせる

2018-19年秋冬シーズンの有力トレンドは「フォークロア」だ。「民俗調」という意味では、「エスニック」に似ているが、今回は従来よりも地域の幅が広い。東南アジアやアフリカ、中南米のイメージがあるエスニックに対して、フォークロアには北欧やアメリカ先住民族の服飾文化も含まれる。北欧の自然風景や伝統的モチーフを写し込んだストールは、飾り立て過ぎず、モダンで静かなたたずまい。思いっ切り布を広げて、「服」として着るのが賢いまとい方だ。手持ちのシャツの上から重ねれば、ストールの繊細な風合いが、淡泊なシャツルックの表情をがらりと変えてくれる。

秋冬ルックはダークトーンに沈みがちだが、あでやか色の花柄は退屈な見栄えを遠ざけてくれる。EPICEの代表的モチーフでは、10を超える色が適度な華やぎを添える。程よいボリュームを備えたタイプを選べば、扱い方に幅が出る。首周りにふんわりと量感を出して、小顔に見せたり、無地のワンピースに合わせてドレッシーに見せたりするアレンジでも量感が生きる。小さく畳んで、バッグに忍ばせておけば、オンとオフで装いの印象をスイッチするムードチェンジャーにもなってくれる。

絵柄を盛り込んだストールは、その絵柄の醸し出すイメージを連れてくる。着姿にも狙い通りの雰囲気を呼び込めるから、着映えが単調になりやすい秋冬ルックの助けになってもらえる。例えば、デンマークのライフスタイルに定着している自転車を描いたモチーフはエコ的な気分を漂わせる。親しい人たちとの心地よい関係を大事にするヒュッゲライクな装いとしては、場を和ませるような絵柄を選びたい。ポスターアート風やグラフィティ(落書き)タッチなど、気張らないテイストの絵柄は着姿にファニーでのどかな風情をまとわせる。

アレンジを工夫して「服」としてまとう

全体の色や模様が均一なストールが多いが、複数の色味やモチーフを併せ持つタイプなら、着こなしのバリエーションが広がる。目に触れやすいポジションに、どのカラー・柄を配置するか次第で、同じ1枚のストールから、何種類もの着映えを引き出せる。広げたり束ねたり、垂らしたり結んだりと、操り方を変えれば、さらに見た目の印象がさま変わり。黒革のレザージャケット、カーキ系のトレンチコートなど、秋冬に出番が増えるものの、武骨なテイストのアウターに重ねて、別の表情に「着せ替え」を楽しめる。

シンプルなトップスやアウターに彩りを

ストールは首周りの防寒小物と見られがちだが、目立つポジションにあるだけに、おしゃれのキーパーツとして活用しやすい。シンプルなトップスやアウターにも彩りやムードを上乗せできるから、秋冬ルックの「プロデューサー」役を任せたくなる。

※画像協力の「EPICE」は1999年にデンマーク出身のデザイナー二人がパリで設立した。フランス語で「スパイス(香辛料)」を意味するEPICE。一文字目のEにはアキュート・アクセントがつく。

宮田理江
 ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。多彩なメディアでランウェイリポートからトレンド情報、スタイリング指南などを発信。バイヤー、プレスなど業界経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした解説が好評。自らのテレビ通版ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に「おしゃれの近道」「もっとおしゃれの近道」(ともに、学研パブリッシング)がある。

[nikkei WOMAN Online 2018年8月25日付記事を再構成]

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