投信に低コストの波 米バンガードが個人投資家交流会

2018/9/16
バンガードの社内で開かれた交流会はなごやかな雰囲気だった
バンガードの社内で開かれた交流会はなごやかな雰囲気だった

運用資産5.2兆ドル(1ドル=110円換算で572兆円)の世界最大級の運用会社、米バンガード社の日本法人が7日、東京・赤坂で、投資信託ブロガー約20人と交流会を開いた。同社が理念とする「長期・分散・低コスト」という投資手法を日本の個人投資家に広げるのが狙いだ。

活発な質問、途切れなく

「世界的にも高齢化などに伴う成長率の鈍化がみられ、今後株式に投資するリターンは過去より下がるだろう。そうした中で(1)明確な投資目標の設定(2)幅広く適切な資産配分(3)低コスト(4)規律ある長期的な視点――という4原則がますます重要になっている」

この日のために香港支社から駆け付けた同社シニア・インベストメント・ストラテジストのネーサン・ザーム氏は、市場の状況を解説しながらそう語りかけた。

ブロガーたちからはザーム氏や、日本法人バンガード・インベストメンツ・ジャパンの塚本俊太郎投資戦略部長に対し「バンガードは日本で直販はしないのか」「日本で買えるバンガードの商品を組み込んだ投信をどう使い分ければいいか」「為替ヘッジはつけるべきか」「米中貿易戦争は今後市場にどんな影響を与えるか」など、活発な質問が途切れなく続いた。

日本、米国の5.5倍の信託報酬払う

バンガード社は1976年に初めて個人向けのインデックス(指数連動型)投信を発売し、今も公募インデックス投信では運用資産額で世界首位。運用資産は日本の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の3.6倍という「巨人」だ。

運用担当者が銘柄やタイミングを選んで平均を上回ろうとするアクティブ(積極運用型)投信が、コストの重さなどの理由で長期的にはインデックス投信に負けやすいことが知られ、世界的にインデックス投信の残高が伸び続けている。

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