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テーマパーク清掃員はカラス 来園者の「先生」に

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/9/23

ナショナルジオグラフィック日本版

仏レゼペスにある中世を舞台にしたテーマパーク「ピュイ・デュ・フー」には、園内のごみを拾って箱の中に入れると食べ物が出てくることを覚えた、6羽のミヤマガラスがいる。その勤勉ぶりを映像で紹介しよう。

テーマパークのブログには、1993年から鷹匠として勤めるクリストフ・ガボリ氏が、人間が育てたミヤマガラスたちをどうやって訓練したのかが書かれている。

彼はまず、箱にごみを入れるところを2羽のミヤマガラスに見せ、それから引き出しを開けて食べ物が入っているところを見せた。すると鳥たちは、ごみを食べ物と結びつけるようになった。

今では6羽のカラスたちがごみと食べ物の関係を覚え、テーマパークをきれいにしている。とはいえ、実は園内はかなりきれいだ。一番の狙いは鳥たちに清掃員になってもらうことではなく、来園者がごみを捨てないよう、カラスに「先生」になってもらうことなのだ。

「鳥たちが進化させてきた認知能力のレベルについて、私たちはまだまだ理解し始めたばかりです」と、米オレゴン動物園の園長ドン・ムーア氏は言う。ムーア氏が言うには、カラス科の鳥たちはとりわけ能力が高い。彼らは巧みに道具を改良して使ったり、先のことを計画したり、パズルを解いたりすることができる。

なのになぜ、人は鳥の能力を軽く見るのだろう? 米ピッツバーグの国立鳥園に所属する鳥類学者ロバート・マルビヒル氏によれば、オウムや一部のカラス科の鳥は体の割に大きな脳を持っているが、それだけでなく「ニューロンの密度が非常に高い」のだという。

「小さな脳容積で高度な認知能力を持てるよう、彼らは脳を作り変えたのです」とマルビヒル氏は述べる。鳥の骨が中空になっているのと同様、身体が軽いほうが飛ぶのに有利であるため、そうした進化が起こったと考えられている。

(日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2018年8月29日付記事を再構成]

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