格好いいスーツ姿は全身で完成するもの。何かを外してしまうと「だらしない」「中途半場」な印象になってしまいます。それだけに、シャツ選びには細心の注意を払いたいところ。しかし、カジュアルダウンのときだけでなく、本気のスーツスタイルのときにまで、シャツの選択を間違えている方も少なくありません。前回に引き続き、「ビジネスのときに着ていいシャツ、悪いシャツ」を見直してみましょう。
ドレスシャツとして間違いないのは、レギュラーカラー、襟先の開きが80~100度の「セミワイドスプレッドカラー」、100~140度の「ワイドスプレッドカラー」のシャツです。また、左右の襟を束ねて、ネクタイを立体的にできる「タブカラー」や襟にピンを通して襟元を締める「ピンホールカラー」もエレガントな雰囲気になるでしょう。
エレガントといえば、シャツの前立て(前身ごろのボタンホールを開けた帯状の部位)で、前端を内側に折り込んだ「裏前立て(フレンチ仕立て)」はエレガント重視派に最適なイメージになります。前端を表に折り返した「表前立て」は、かっちりとした正統派イメージで、より堅実に見せたいならこちらです。同じ表前立てでも、分厚く表に出ているのはカジュアルシャツです。
■「装飾」は「おしゃれ」にあらず
男性のスーツスタイルはシックな方がエレガント。少なくともビジネスシーンではポイントを押さえていれば、シンプルな方が「できる感」が引き立ちます。

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