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ベッドに廃材がCOOL! 外国人と若者誘うエコホテル 環境配慮は当然、踏み込み度合いの競争に

2018/9/19 日本経済新聞 夕刊

廃材を再利用したホテルのドミトリールームに滞在する宿泊客(東京都千代田区のキッカ)

環境に配慮した宿泊施設を選ぶ若者や訪日外国人が増えている。古材を再利用した家具などリサイクル品をそろえたり、使用する電力を地域で作って賄ったりするホテルが登場。これまでもタオルやシーツの交換頻度を減らすといった取り組みはあったが、より踏み込んだ取り組みをすることで意識の高い若者から支持を集めている。

キッカの宿泊客の半分以上は20~30代と若い

「同じ価格なら環境に配慮したホテルを選ぶ」。観光で日本を訪れたドイツ人のクリストフ・ロガーさん(29)は、欧州で主流になってきた環境に優しいホテルを日本でも見つけられてうれしそうだ。8月に開業した「キッカ」(東京・千代田)は、持続可能な仕組みをテーマにした。

都心に立地する同ホテルだが、施設内に木を多用することで自然のぬくもりを感じられるよう工夫した。ベッドには日本家屋から出た古材を再利用。提供する食事も食材のロスを防ぐため、複数のメニューに使えるよう仕入れを工夫。ニンジンなどの野菜は皮をむかずに調理して無駄を減らしている。

キッカは週末がほぼ満室に近い状態で、宿泊客の半分以上は20~30代と若い。利用した男性会社員(33)は「泊まるという行動だけで社会貢献できるのがいい」と話す。宿泊した山形県在住の大学生、山田健児朗さん(18)は「大学で環境について学び、普段から買い物時にできるだけ袋をもらわないように意識している。エコなホテルは好感が持てる」と話す。

「自分のできる範囲で社会に貢献できることが若者の満足感を高めているのではないか」。ホテルを運営するセブンガーデン(東京・港)の須賀裕子事業部長は人気の理由をこう説明する。

ホテルで出た使用済み歯ブラシなどを発電に利用する動きもでてきた。

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