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布袋寅泰 眼鏡も音楽も自分らしい未来を追求

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伝説のバンド、BOØWYのギタリストとしてキャリアをスタートした布袋寅泰さん。現在は拠点を英国ロンドンに置き、国内外で精力的に活動を続ける。そんな布袋さんが持参したこだわりのものは「メガネ」。そこにも、布袋寅泰の流儀が貫かれている。キャリアを重ねながらも新しい技術やアイデアを柔軟に取り入れつつ、自分らしく歩み続ける彼の言葉は柔らかいが、とても示唆に富んでいた。

◇  ◇  ◇

「数年前に欧州でライブツアーをしていたとき巡り合ったのが、クボラム(KUBORAUM)のメガネです。一つは4年ほど前、もう一つは昨年手に入れて、日常的に愛用しています。

ベルリンを拠点にアイウエアを展開しているブランドで、アートにあふれた面白い街・ベルリンらしいデザインだと思います。実用性だけを取るなら、もっと軽くて機能的なものもあるだろうけど、性分なのか人と違うものが欲しくなる(笑)。ロックに衝撃を受けた若い頃から今に至るまで、オリジナリティーを求め続けているんです。メガネは顔の一部になるので、それも表現だと捉える。ならば、利便性だけで選びたくない。ちょっと風変わりだけど、奇抜ではなく、エレガント。それらを兼ね備えたこのメガネが僕にはフィットしているなと直感しました。

そもそも、シンプルだけど少し未来派、フューチャーリズムを感じさせるデザインが好きなんですよ。僕の代名詞のようなギターも白と黒のペイントで、どこか通じるものがあるような……。ものに執着しないたちですが、あのギターは19歳でデザインし、使い続けてきたもの。長い間、時間を共にすると愛着はわきますね。ロンドンの街では、アンティークや古い建物への愛情が深い。僕もそういう考え方に魅力を感じます」

8年ぶりに「北斗の拳」とコラボ

2018年9月19日発売の新曲「202X」は8年ぶりに漫画「北斗の拳」とコラボした作品だ。

「漫画の『北斗の拳』が連載スタートから35周年を迎えるので、そのテーマソングを書いてほしいとオファーをいただきました。僕がBOØWYとしてキャリアをスタートしてから間もなく漫画の連載が始まったことや、原作者のお一人である原哲夫先生は僕と同い年でもあり、『北斗の拳』に出てくるケンシロウやラオウは古い友のように感じています(笑)。

同作品とは2010年、8年前にも一度コラボしています。そのときの曲『STIIL ALIVE』は、漫画の主人公であるケンシロウの視点で描こうと決め、作詞家の森雪之丞さんと苦しみながらも良いものを作り上げることができました。僕の作品では、映画や欧州サッカー連盟の入場曲に使用された『BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY』が海外で最も知名度が高いと思いきや、国によっては『STIIL ALIVE』の方がダウンロード数が上回っていることも。『北斗の拳』ファンの熱量の高さや、訴求力のすごさを改めて思い知りましたね。

『北斗の拳』は僕にとっても大切な作品だからこそ、依頼はうれしかったし、と同時にプレッシャーもありました。今回は、雪之丞さんと物語のもう一人の主役と言っていいラオウの言葉『我が生涯に一片の悔い無し』をヒントにしようと話し合いました。ラオウは兄としてケンシロウを見守りながらも己の性も受け止め、生き抜く決意をしていると思うんです。そこにスケールの大きさや力強さ、そしてはかなさを感じますね。

コラボレーションをする際はその作品の世界観、誰かをプロデュースするときにはその人の考え方やバックグラウンド、その先に見つめる世界などを受け止めて描くようにしています。大変な作業ではありますが、自分と向き合って内なるものを引き出して形にする方がむしろ難しいし苦しい作業かもしれない。今回は『北斗の拳』がより『北斗の拳』らしく。『ラオウがもしも歌を歌ったら……』とそんな思いで制作したので、紛れもなく僕の作品でもありますが、ラオウが憑依(ひょうい)した感じでしょうか(笑)」

ロンドンに移ったころは気負いすぎてました

「我が生涯に一片の悔い無し」という言葉は布袋さん自身の生きざまにも通じるように見える。BOØWYでの活躍のあと、ソロでも数多くの作品を作り、多彩なサウンドを発表してきた。さらにロンドンに移住し、欧州にも活躍の場を広げている。

「僕の人生も『一片の悔い無し』に見える、ですか? はたから見れば、好きなことを仕事にして、いろんなことを乗り越えながらサクセスストーリーをつかんでいるように映るかもしれませんね。

ですが、実際には試行錯誤の連続。50歳を機に、6年前からロンドンに移り住みましたが、今思うとあの時は気負いすぎていたなと(笑)。当時はインタビューを受けると『日本人』『50歳』『30年のキャリア』『夢』のような強い言葉を発することが多かった。でも、実際は国籍もキャリアも年齢も関係ないのが表現の世界。『世界』と『日本』を分け隔てることなく、ここに来てようやく焦点が合ってきたと感じます。きっと一足飛びに成功しようと焦らず、小さなライブハウスから海外での音楽活動をスタートしたからだと思うんです。それによって、原点に立ち帰れた。今は海外でビジネスする日本人も増えましたが、言葉の壁なんかもあるし、つい気負っちゃう。そうするなと言っても難しいだろうけど、日本と海外とを区別せず、視点を少し変えるだけでいろんなことが違って見えるんじゃないかと思いますね。

一方で、音楽面では常に新しい技術と前向きに向き合ってきました。ソロデビューアルバム『GUITARHYTHM』(1988年)を制作したのは今のようにコンピューターが便利ではなく、むしろ手間だった時代(笑)。それでもロックバンドとは違うフォーマットで音楽を創りたいと思い、ギターとコンピューターだけの音楽に挑戦しました。最先端がすべて良いとは思わないけど、テクノロジーの進歩で助けられていることは多い。僕らがバンドを始めた頃はライブで必需品のイヤーモニターもなければ、データの転送もままならなかった。それが今ではデータを自由にやりとりし、世界中で瞬時に新作を共有できます。

今年、ロンドンからのライブ中継で『3Dバーチャルフィギュア』というテクノロジーを導入しました。言葉で説明するのはかなり難しいのですが(笑)、僕の3Dフィギュアがスマートフォンの画面の中で映像として浮かび上がり、まるで目の前で演奏しているかのような距離感、臨場感を楽しめるアプリです。新曲『202X』では、僕のほかにケンシロウとラオウという強力な助っ人も登場するので(笑)、より楽しんでもらえるんじゃないかな。

2年後には東京オリンピックが開催され、そこで日本は5Gをはじめとするテクノロジーで世界を驚かせることができるはず。最新技術を使ってどう世界が一つになるか。世界を変える可能性を秘めたテクノロジーに対して、人間がそこにどうアジャストして豊かにできるかですよね。それを見られると思うと今から楽しみです」

布袋寅泰(ほてい・ともやす)
 1962年2月1日生まれ、群馬県出身。81年にBOØWYを結成。88年よりソロ活動をスタート。現在は英ロンドンに在住し、サッカーの欧州クラブに所属しワールドカップ・ロシア大会で活躍した吉田麻也や岡崎慎司選手らとも交流があるという。10月7日のベルギーを皮切りにヨーロッパツアーを行う。11月10日兵庫県・神戸国際会館から、12月30日大阪府・オリックス劇場まで、日本でのホールツアーを開催。

(文 橘川有子、写真 藤本和史)

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