バブル入社組の役職定年後 氷河期世代と協調できる?
バブル入社組の強みと弱み(7)
画像はイメージ =PIXTA
バブル期の大量採用時代にビジネス社会にデビューしたバブル入社組。現在アラフィフを迎えている。その世代の評判が「今すこぶる悪い」と人事・組織コンサルタントの相原孝夫氏は言う。自身同世代である相原氏は、バブル入社組への応援歌として新書『バブル入社組の憂鬱』(日経プレミアシリーズ)を刊行した。この世代が現役生活の残された時間を有益に過ごすには、どうすればいいのか、本書の一部を抜粋して連載で紹介する。ここまでバブル入社組の強みと弱みを見てきたが、最終回の今回は下の世代との関係から考える。
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氷河期世代の特徴との調和を図る
相性の良くない氷河期世代との調和を図るという観点から考察してみたい。今後、組織でリーダーシップをとる氷河期世代と良い関係で仕事をしていくことができれば、状況はだいぶ変わってくる。現状においては、お互いの特徴がぶつかり合うような場面があり、それを発端として関係性が悪化している面が少なからず見受けられる。
以下の3点が、氷河期世代の特徴として挙げられる。
(1) 自律的であり、会社に依存していない
(2) 慎重であり、計画的に着実に物事を進める
(3) 他世代よりも優秀だという自負がある
(2) 慎重であり、計画的に着実に物事を進める
(3) 他世代よりも優秀だという自負がある
それぞれの特徴が、(図表1)にあるとおり、バブル世代の特徴とぶつかることで軋轢(あつれき)が生じることになる。