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奇想天外! 手を使わない「ドローン日傘」開発中 池澤あやかのMJMJ格付研究所

2018/9/13

アサヒパワーサービス(栃木県小山市)のドローン日傘「freeParasol」(試作品)。ドローンから風が吹き付けるため、扇風機が上にある感覚だという

動画配信サービス「Paravi(パラビ)」の『MJMJ(もじゃもじゃ)会議』は、日経MJが掲載した記事をもとにしたトレンド情報番組だ。このコラムではMJMJ会議議長として進行役を務める池澤あやかさんが、番組本編で取り上げた注目の商品・サービス・トレンドを4段階で評価していく。

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日本人は変わったものを発明する達人だと思います。事実、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」を表彰するイグ・ノーベル賞を、日本人は11年連続で受賞していますし、毎年8月に開催されているDIYの祭典「Maker Faire Tokyo」では、頭を下げると自動でシャッターがパシャパシャ切られる「セルフ記者会見キット」や、味噌汁の香りと包丁の音で起こしてくれる目覚まし「実家アラーム」など、機知に富んだ作品が多数展示されていました。

昭和商会(名古屋市)の「スピードクーラー ズボンクール」はズボンに差し込んで使う

MJMJ会議でも日本発の一風変わったガジェットを取り上げました。暑さ対策の変わったグッズの特集「猛暑でもほっとしたい 涼を求めホットに」では、ズボンに差し込んで使用するズボン用送風機「ズボンクール」や、紳士用日傘、そして「ドローン日傘」が紹介されています。

なかでも私が最も気になったのが、「ドローン日傘」。雨や日差しを防ぐのに便利な傘ですが、片手がふさがるし、かさばるし、すぐなくすし、少なからず不便な点もあります。もっと傘は便利にならないものか――。誰もが一度は「新しい傘のカタチ」について思いをはせたことがあるのではないでしょうか。

長年変わってこなかった傘の新しいカタチのひとつとして誕生したのが、アサヒパワーサービス(栃木県小山市)社長の鈴木健治さんが目下開発中の「ドローン日傘」なのかもしれません。傘を載せたドローンがセンサーで頭上をついてきて、私たちを日差しから守ってくれるというこの製品は、年内には開発を終え、販売を目指しているそうです。

傘のハンズフリーを実現する素晴らしいアイデアである一方、「使える場所も限られてきてしまうのでは?」「そもそも電力が日常ユースに耐えられるくらい持つのか?」など、ツッコミどころもそこそこある、合理性だけを考えれば決して生まれない製品です。

しかし、アイデアが他人に潰される前に実現にこぎつけてしまうパワー、そして製品化までこぎつけようとする粘り強さ……。こういうところからイノベーションは生まれるのだと思います。

群馬電機(群馬県みどり市)の「呼び込み君」はスーパーなどの店頭でBGMや音声をリピートする機器

というわけで、今回もMJMJ会議長である私が、誠に勝手ながらこの「ドローン日傘」を評価させていただきます。ドローン日傘、もちろん最高評価の「MJMJ」です。

奇想天外なアイデアに笑わせてもらいながらも、イノベーションについて考えさせられる素晴らしい製品でした! また、日本は変わったものを礼賛するこの文化は世界に誇れる素晴らしい文化だと、再認識しました。

これからもこの国から、たくさんの面白いアイデアとイノベーションが生まれますように!

池澤あやか
1991年東京都生まれ。 慶応義塾大学環境情報学部卒業。 2006年、第6回《東宝シンデレラ》審査員特別賞受賞。同年、映画『ラフ』にてデビュー。様々なドラマ、映画、バラエティー、情報番組で活躍。最近はAbema TV「Abema Prime」にアンカーとしての出演やさまざまなメディア媒体への寄稿などを行っている他、IT(情報技術)分野でエンジニアとして活躍の場を広げる。

[PlusParavi(プラスパラビ) 2018年9月6日付記事を再構成]

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