MONO TRENDY

モノ・フラッシュ

21年目の奇跡! 国宝級3代目センチュリーに乗る

日経トレンディネット

2018/10/11

トヨタ「センチュリー」(メーカー希望小売価格税込み1960万円)
日経トレンディネット

 今回ばかりはひさびさ超感動! 自動車ジャーナリストになって良かったと、心底思える新車に乗ることができました。それは21年ぶりにフルモデルチェンジされた日本の超VIPカー、トヨタ自動車のセンチュリー。

■ラクに30年間、20年つくり続けるあり得ないVIPカー

 1967年から97年までつくられた初代、97年から2017年までつくられた2代目に続く3代目モデルで、51年間をたったの2モデルで守り続けた高級車なんて、聞いたことがありません。

 世界的にもほぼあり得ない超ロングセラー&少量生産車で、聞いて驚き、月間販売目標台数わずか50台(※7月と8月の販売実績は、目標を超えている(同社広報))。塗装だけで5日間掛けるとも言われる手づくりカーで、しかも日本市場限定。ごくまれに海外に出されることもあるようですが、それはあくまでも試験的なケース。同社の「クラウン」以上に、日本人による、日本人のための、日本の高級車なのです、このクルマは。

「センチュリー」は初代が1967~1997年まで、2代目が1997~2017年までと超ロングセラーモデル

 ってなわけで小沢、今回は身を引き締めたつもりが、あまりの暑さで半ズボンで乗ってしまいました、スイマセン。いざ、気持ちを切り替えてコージチェーック!

新型「センチュリー」は先代レクサス「LS600h」をベースにしている

■塗装ブースで1週間かけるテロテロオーラ

 いよいよ実物ですが威圧感はまさに独特。全長×全幅×全高は5335×1930×1505mmと一回り拡大し、欧州VIPカーのロールスロイスやベントレー並みになってますが、確実にひと味違う印象。ボディーは大きいのになぜか控えめ、しかも上品。

 「そこのけそこのけ」感は少なく、これにはフロントグリルが効いてます。サイズ自体は大きいですが外形はパルテノン宮殿を模したロールスロイスのような強い押し出しはなく、中の細工がやたら細かい。日本古来の七宝文様を使っていて、強いというより繊細。前後ライト類も灯籠のようだし、エンブレムにしろ彫金の匠が金型を手彫りした鳳凰ですから。

全長×全幅×全高は5335×1930×1505mm。縦格子のフロントグリル奥に日本古来の七宝文様を配置
彫金の匠が約1カ月半かけて金型を丁寧に手で彫り込んだフロントセンターの「鳳凰」エンブレム

 さらに全体のテロっとしたボディーの輝きがなんとも。今回採用したサイドのショルダー部の「几帳面」と呼ばれるプレスラインの繊細さもさることながら、塗装は前代未聞の7層コート。2人がかりで1回1.5時間かかる水研ぎを実に3回(レクサスは1回)もやっているそうで、時間にして約40時間、日程にして約5日間。「実質1週間ぐらいは塗装ブースに置かれる」というから驚き。独特のとろけるようなツヤ感は不思議に硬いチーズのようです。

【関連キーワード】

センチュリーレクサス田部正人

MONO TRENDY新着記事

ALL CHANNEL