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ごちそう「超」味料・直撃辛フード…ヒット必至の食品

日経トレンディ

2018/9/14

18年下期にヒットしそうな、ごちそう「超」味料と直撃辛フード
日経トレンディ

 ここ数年は「時短」をキーワードに、手早く夕食のメインおかずを作れる商品が、多忙な共働き世帯を中心に人気を博してきた。だが今年は様相が変わり、「時短のステージが1段上がった」(カゴメ)。

 つまり、時短・簡便は当たり前で、さらなる付加価値がないと消費者の心に響かない時代に突入した。そこで各社が力を入れたのが、調味料に野菜などの具材を大量に入れ、なかなか手作りできないレベルの調理を可能にする「ごちそう『超』味料」だ。

 口火を切ったのは、2017年夏発売のミツカンの具入り合わせ調味料「カップクック」。細かく切ったタマネギがたっぷり入っており、これと肉と一緒に炒めるだけでメインおかずができる点が受けてヒットを飛ばした。

 18年下期は各社が追随し、具がぜいたくに入った調味料が続出。カゴメ「野菜がはいったおかず調味料」、キッコーマン「超生姜焼のたれ」がその代表だ。いずれもフライパン上で肉と絡め焼きするだけで、見栄えがする一皿が完成するため、手抜きしているという罪悪感がない。

 辛さを前面に出した「直撃辛フード」も人気が出そうだ。激辛料理を食べてSNS上でアピールする「辛活女子」が話題になるなど、第5次激辛ブームが来たともいわれる昨今。その好みに応えるには、従来品のキムチや鍋のもとでは「辛さが足りない」という声が少なくなかった。

 そこで、エバラ食品が従来の3倍も辛いキムチ「カラインダ」、ダイショーが激辛スナックの元祖「カラムーチョ」の味を再現した「コイケヤ監修 カラムーチョ鍋スープ」を投入。「忙しい働く女性が、ストレス発散のために辛いものを求める需要は増える」(エバラ食品)とみる向きもある。

■【キーワード1】ごちそう「超」味料

●野菜がはいったおかず調味料(カゴメ)

「野菜がはいったおかず調味料」(カゴメ)。他の具だくさん調味料との違いは、野菜の種類の多さ。1人当たり約70gの野菜が取れる設計。今後はシリーズ化し、ラインアップを拡充する予定

 調味料に下ごしらえした5~6種類の野菜が約175gも入り、肉とただ絡め焼きするだけで具だくさんの野菜炒めが完成。グリル野菜、生野菜、乾燥野菜の3タイプを混合し、レトルト殺菌で処理。子供を含む家族に野菜を多く食べさせたい働く女性がターゲットだ。「鶏肉のしょうが甘酢あん炒め」「豚肉の旨塩ガーリック炒め」の2種を発売。

油や包丁を使わずに調理できる材料を提案し、唐揚げ用の鶏もも肉を推奨。肉の皮から焼き始め、本品を混ぜて蓋をし、10分弱で完成した

【実食】 鶏肉にたっぷりの野菜と甘酢あんが絡みボリューム満点。酢がほんのり効いたまろやかな味で、子供でも食べやすかった

●超生姜焼のたれ(キッコーマン)

ショウガやタマネギ、リンゴがふんだんに入り、家庭で作る豚肉のショウガ焼きをごちそうに変える

 キッコーマンが単なる時短ではなく特別な調理ができるタレを目指した製品。最も力を注ぐのが、生ショウガにひけを取らないショウガの風味。すり下ろし、みじん切り、パウダーを混合し、豚肉とあえたとき、全体にショウガ味が広がり、風味と香りがしっかり味わえる設計にした。

 多量のタマネギのすり下ろしやリンゴの果汁も入れ、食感や味の深みを追求。「家庭の手作りではなかなか作れない味を目指した」(キッコーマン)。

豚肉を素焼き後、タレを加えて15秒程度絡める簡単調理。容器の側面を押した分だけタレが出るので、適量を調節しやすい

【実食】 食べた瞬間、ショウガの風味が口に広がり、味が濃厚でインパクトを実感。ショウガは辛過ぎず、タマネギの甘さもあり世代を問わず食べられる

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