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定年楽園への扉

老後も働けば暮らしは安定 月8万円稼ぎ、蓄え温存 経済コラムニスト 大江英樹

2018/9/20

働き続けるとしたら、月8万円が収入の目安となるでしょう。もし夫婦2人暮らしであれば、2人でこれだけ稼げばいいわけですから、かなりハードルは低くなります。

さらにハードルを下げる方法があります。私が提唱しているのが保険の見直しです。公益財団法人の生命保険文化センターの2015年度「生命保険に関する全国実態調査」によれば、世帯主が65~69歳の世帯が年間に払い込んでいる生命保険料の平均額は33.9万円です。月額にすれば3万円弱ですが、この年齢ですと子どもがいても独立している場合が多いでしょうから、それほど生命保険料は必要ないと思います。

■働ければ健康や精神面でも良い影響

このほかにも家計の無駄をなくすことで、月に2万円程度は支出を減らすことは可能だと思います。こうして考えていくと、稼ぎは月3万~5万円でもなんとかなりそうです。この程度の収入を得ることはそれほど難しくないと思います。資産運用に頼らなくても、働くことで老後の暮らしは安定させることができるのです。

働けば働くだけ退職金に手を付けず残すことができます。将来、健康が悪化して介護の必要が出てきたり、有料老人ホームに入ったりすることを考えると、できるだけキャッシュは温存しておいた方がいいと思います。それにのんびりとでも働くことができれば、健康や精神面でも良い影響があります。豊かな老後になることは間違いないでしょう。

「定年楽園への扉」は隔週木曜更新です。次回は10月4日付の予定です。
大江英樹
野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年男子 定年女子 45歳から始める『金持ち老後』入門!」(共著、日経BP)など。http://www.officelibertas.co.jp/

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