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名脇役ドラマ出演数ランキング 演劇出身が多いワケ

日経エンタテインメント!

2018/9/12

 出身別で見ると、3位のでんでんはお笑い芸人出身、同じく3位の春海四方は「一世風靡セピア」のパフォーマーだった。5本で26位に並んだ岡田浩暉や杉本哲太は歌手からの転向組。また9位の渋谷謙人や、17位の尾上寛之ら、子役出身も存在感を示す。

■40~60代の中高年で8割

 タイプ別では、「こういう役といえば、この人」とすぐに思い浮かぶような「個性派」と、どんな役にもなじんで作品を支える「職人型」に分けられるだろう。例えば3位に入った高橋努は、『S -最後の警官-』の巡査部長・梶尾竜一役や『シグナル』の元暴力団員ように、大柄の体を“個性”とした武骨な男の役が多い。26位に入った佐野史郎でいえば、『ずっとあなたが好きだった』の「冬彦さん」や、『限界団地』の元団地住人のように、狂気を秘めた不気味な男役は独擅場だ。そんな自分のイメージを逆手に取る形で大ブレイクしたのが、9位に入った遠藤憲一だ。もともとはコワモテのヤクザや刑事役が多かったが、近年は気が弱くコミカルな役柄も演じて、“ギャップ萌え”で人気を得た。

2017年7月1日から18年6月30日までに放送の(1)18時~23時59分の間に放送スタートの3話以上の連続ドラマ (2)NHK大河ドラマ (3)NHK朝の連続テレビ小説を調査。各番組と出演者のホームページに記載があるものを集計。年齢は7月4日時点。

 一方で、強烈なイメージがついていないことから、幅広い役に起用されやすいのが、1位の中野剛を筆頭とする「職人型」だ。このタイプで成功したのが9位の光石研。「監督のオーダーに応えるのが仕事」と公言し、暴力団幹部(『アウトレイジ 最終章』)から妻の尻に敷かれる中華料理店主(『ひよっこ』)まで演じて注目を集めた。

 最後に、ランキングの「年齢」に注目してみた。全59人中、最も多いのは50代で21人。次に多いのが40代で16人。60代が11人、30代が7人。80代が2人、20代と10代は各1人となっている。

 最も多いのは40~60代で、全体の約8割を占める。これには、企業ドラマの社員に家族ドラマの父親、刑事モノの刑事に医療モノの医師に患者など、需要の多さが影響していそうだ。今後、視聴者の高齢化で「大人のドラマ」が増えれば、中高年バイプレイヤーの活躍の場は、さらに広がるだろう。

(ライター 泊貴洋)

[日経エンタテインメント! 2018年8月号の記事を再構成]

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