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災害ボランティア行くなら保険必須 1日単位で補償も スポーツ安全・レジャー… 選択肢は多彩

2018/9/9

 他には?

幸子 意外な商品ではレジャー保険ね。国内旅行傷害保険などのことで、旅行中のケガや賠償責任を補償するの。大手通信会社の専用サイトなどを通じてスマートフォンで1日単位で加入できる商品もあるわ。ボランティア活動保険やスポーツ安全保険は加入または保険料を支払った翌日からしか補償を受けられない場合もあるけど、レジャー保険にはスマホやコンビニの店頭端末から24時間いつでも加入できて当日から補償を受けられる商品も登場しているの。

 これだけいろいろな商品があると安心ね。

幸子 ただし、商品によっては保険金が受け取れない場合がある点には注意が必要よ。

良男 どんな場合だい?

幸子 例えば日当などの報酬を受け取る有償のボランティアの場合、補償を受けられないことがあるわ。ボランティア活動保険では、交通費や昼食代などの実費以外が支給されると補償の対象外になるの。また、ボランティア活動保険やスポーツ安全保険は、高校や大学などの授業の一環でボランティア活動をするなど学校の管理下の活動とみなされるものはそもそも補償の対象外よ。大学生や大学院生、短大生は大学で加入できる「学生教育研究災害傷害保険」、高校生などは「災害共済給付制度」で公的に補償を受けられる可能性があるので、事前に確認しておくとよいわね。

 保険は事前に準備しておいた方がいいのね。

幸子 ボランティア活動保険は被災地に着いてから加入すると、ただでさえ大変な状況にある現地の人たちの事務負担が増えるし、到着してもすぐに活動できないの。現地に向かう途中の交通事故の補償も受けられないわ。それと、この保険では保険金の請求は加入した社会福祉協議会で手続きするので、ボランティアに行く前に自宅近くで入ったほうがいいわ。

■対象外のケース、確認を
ファイナンシャルプランナー 平野敦之さん
個人賠償責任保険で災害ボランティアに備える場合は注意が必要です。日常生活における事故は補償されますが、場合によってはボランティア活動が「職務遂行中」とみなされて対象外となる場合があるからです。どこでどのような活動をするか、有償か無償かなど、損害保険会社に分かる範囲で伝え、万一の際に補償が受けられるかどうかを確認しましょう。
その点、ボランティア活動の補償を目的につくられた保険のほうが補償の内容が効率的で安心です。特に全国社会福祉協議会のボランティア活動保険はレジャー保険や傷害保険などと比べて自身がケガをした際の補償も手厚く、保険料も年間で1000円未満で済みます。家計に響く金額とは考えにくいので、ボランティアに保険で備えることを検討しているなら、加入してもよいでしょう。
(聞き手は藤井良憲)

[日本経済新聞夕刊2018年9月5日付]

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