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荒波に強い連続増配株は? 中小型、独自モデルで稼ぐ 「プラットフォーム型」目立つ

2018/9/16

写真イメージ=PIXTA

 米中貿易戦争やトルコの通貨リラ急落など株式相場は荒れ模様だ。こうした環境下で強みを発揮するのが、長年にわたり、配当を積み増している連続増配企業だ。景気変動に業績を左右されづらい独自のビジネスモデルを築いた企業が多く、株価の下値リスクが小さい。こうした連続増配企業は、配当原資となる利益も着実に増やしており、投資家にとっては優良企業発掘のヒントとなる。

 衣料用洗剤「アタック」や「花王石鹸ホワイト」など高い知名度を誇る商品を数多く抱える花王。こうした日用品は深刻な不況期でも需要が消えることはない。花王はこのビジネスモデルの強みを生かして、2018年12月期まで29年連続の増配を計画する。株式分割の影響を考慮した1990年3月期の配当金は1株当たり7.1円。2018年12月期には120円となる見通しだ。

 財務部門を担当する山内憲一執行役員は、連続増配について「安定的に成長を続けるという意思を示すことで、株主に長期保有してもらいやすくなる」と狙いを話す。

■営業利益率高く

 連続増配企業は花王や米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、スリーエムなどが有名だ。ただ最近は中小型株でも連続増配企業が増えている。目立つのは顧客に商売の場を提供するプラットフォーム(基盤)型ビジネスを採用する企業だ。

 典型例が中古車オークション最大手のユー・エス・エス。19年連続増配を計画している。

 同社は関東、中部、関西など全国各地に中古車のオークション会場を開設。中古車在庫を抱えず、オークション会場の提供に徹する。中古車業者から徴取する出品手数料や売買成立手数料が収益源となる。

 オークションは出品者と応札者が多ければ多いほど、取引が成立しやすい。寡占化が進みやすく、同社は全国で4割のシェアを握る。「手数料はライバルより高めだが会場の魅力で出品してもらえている」(財務部)。売上高営業利益率は48%に達し、この高い利益水準を原資に毎年増配してきた。

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