出世ナビ

デキる大人はこう学ぶ

たった17字で分かる あなたが「働く意味」 リクルートワークス研究所主任研究員 辰巳哲子氏(1)

2018/9/8

以下に挙げたのも、すべて中学生が考えた仕事のキャッチコピーです。答えは下にありますが、それを見る前にぜひ、どんな職業なのか考えてみてください。

・日本の未来を手助けする仕事
・おなかがすいた人を幸せにする仕事
・みんなのために大切なものを守る仕事
・子ども達の自立のためにサポートする仕事
・参拝者のために幸せを祈る仕事
・地域に本と文化を提供する仕事
・心に安らぎを与える仕事
・新しい家族のサポートをする仕事
・未来の人のために資源を残す仕事
・お客さんのおなかをすかせる仕事

実際の職業は上から順に、幼稚園の教諭、サンドイッチ店の店員、消防署員、特別支援学級の教諭、巫女(みこ)、図書館の職員、花屋の店員、ペットショップの店員、電子回路基板の分解、食品サンプルの製造です。

同じ課題をビジネスパーソンに考えてもらったことがあります。最初は与えられた仕事であったとしても、自分なりの仕事にかける想いや自分が人生の中でいつかは実現したいと考えていることがあるはずです。それを17文字で表現してみると、シンプルだからこそ大事なものだけが残ります。それは、なかなか変わるものではありません。

「誰のために何をするか」という軸さえ決まっていれば、仕事や学びの選択を柔軟にしやすくなります。生徒がつけたキャッチコピーで分かるように、同じ職種でも、人によって大事にしていることは様々です。ぜひ「自分の仕事」について「誰に、どんな価値を提供したいのか」を17文字で表現してみてください。

■自分の軸、学びから得られることも

リクルートワークス研究所は00年から社会人の学びについて調査しています。17年に「学び行動(新たに知識を身につける行為)をしていますか?」と尋ねたところ、7割のビジネスパーソンが「はい」と答えました。「はい」と答えた人に何を学んでいるか聞いたところ、「今の仕事に関する学び」と「今後の仕事に関する学び」と「仕事に関連しない学び」の比率は、それぞれ4割、2割、4割でした。設問は同じではありませんが、00年と比べると最近は学びの意欲が高まっていることがうかがえます。

自分の仕事を17文字で表現できたら、それを実現するのにどんな学びが必要か、考えてみてください。これまでにやってきたことについて少し立ち止まって体系立てて学ぶ。何かを実現するために足りないものを学ぶ。あるいは料理人が華道を学ぶといったように、今の経験だけでは身につかないことを学ぶ――。学ぶことで改めて自分に必要なものが明確になることもありますし、学んだ後に振り返ると自分が特に大事にしている考え方だけが残ることがあります。学びは、発見につながるのです。

辰巳哲子
1992年にリクルート入社。組織・人事に関するコンサルティング、社会人向けのキャリア研修の開発、高校生・高卒後未就業者のキャリアカウンセリングなどに携わる。2003年、リクルートワークス研究所の主任研究員に。全国の自治体や学校と共同研究を実施するほか、文部科学省や経済産業省の委員としても活動。筑波大学人間総合科学研究科修了。

管理職・ミドル世代の転職なら――「エグゼクティブ転職」

5分でわかる「エグゼクティブ力」
いま、あなたの市場価値は?

>> 診断を受けてみる(無料)

「エグゼクティブ転職」は、日本経済新聞社グループが運営する 次世代リーダーの転職支援サイトです

NIKKEI 日経HR


成果につながる「伝え方」「見せ方」を磨く講座/日経ビジネススクール

日経ビジネススクールは、グローバルにビジネスを推進し、
社会に変革と活力をもたらす人材を育成します。

>> 一覧はこちら

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL