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デキる大人はこう学ぶ

たった17字で分かる あなたが「働く意味」 リクルートワークス研究所主任研究員 辰巳哲子氏(1)

2018/9/8

しかし、こうした状況も変わっていくでしょう。理由は3つあります。1つは、雇用が既に流動的になっていることです。以前は、一つの企業でスキルを蓄積すればよかったのですが、転機が増えれば、新たに学びなおす必要があります。

2つ目は平均寿命が延びたことです。健康で過ごすためにも、できる限り長く働くことが望まれます。新人、ミドル、シニアと、各ライフステージで求められる役割は変わり、新たなスキルが求められることでしょう。3つ目はテクノロジーの進化や人工知能(AI)の導入です。技術の進歩で、必要なスキルの変化が加速しています。スキルは急速に陳腐化しますから、柔軟に変化を受け入れながら学び続けることが必要になります。

今後は、特に若者を中心に、キャリアは自分で決めるという人が増えていくと考えられます。同じ職種で仕事を見つけたとしても、その中身は多種多様になり、自分の仕事は自分でつくる時代になります。では、私たちは何を軸に自分の仕事を決めればよいのでしょう。本質的で変わらないものは、どうすれば見つかるのでしょう? そのヒントになるのが、「職業や職種以外の言葉で自分の仕事を説明してみる」ことです。

■中学生が考えた「仕事のキャッチコピー」

以前、リクルート社の社会貢献プログラムとして、中学生の職場体験を手伝ったことがあります。地元の企業で職場体験をさせてもらい最終日には「働くこと」について企業の方にインタビューして記事にまとめ、雑誌をつくるのです。インタビューのやり方は、リクルートの社員が教えたのですが、雑誌をつくるためにぜひ考えてほしいこととして、こんなお願いをしました。

「仕事のキャッチコピーをつけてください。その仕事が誰に何を提供する仕事なのか、17文字以内で」というものです。

生徒たちはインタビューしながら、キャッチコピーを一生懸命考えました。できあがった原稿をみると、「人生の先輩に恩返しをする仕事」(介護施設職員)、「日本人のために伝統をつないでいく仕事」(和菓子職人)、「お客様のために心の回復をはかる仕事」(ケーキ職人)など、大人では考えつかないようなシンプルな表現が並びました。

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