マネー研究所

七転び八起き

バーナンキ・ショックで苦い経験 リスク分散に力

2018/9/10

 「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
 今回はもりぐちまことさん(35) 美容師や営業職を経て金融教育を手がける会社に転職。現在は株式投資スクールの講師。

■2011年~

もりぐちまことさん 経営者の起業秘話やインタビュー記事を読むのが好き

 美容師として働いていたとき、たまたま手に取った金融リテラシーについて書かれた本をきっかけに株式投資に興味を持つ。手始めにミニ株で3万円を元手に銀行株を買った。株価の値動きは1日数円ほどだったが、株式投資の感覚をつかめたことで面白さを感じるようになった。徐々に投資金額を増やし、元本が50万円ほどになった頃、12年末ごろからのアベノミクス相場に乗って資産総額が100万円ほどに増えた。これまで給料以外の臨時収入は多くても数万円だったので、素直に株っていいなと思った。

■13年~

 不動産投資や株式投資スクールを運営する企業に転職する。すしロボットを手がける鈴茂器工(6405)や野菜宅配のオイシックス(現オイシックス・ラ・大地、3182)など、ビジネスモデルや経営者の人柄に興味が持てて割安と感じた株を長期保有目的で買った。13年5月に、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長(当時)の発言をきっかけに金融市場が混乱した「バーナンキ・ショック」で資産を3割減らす苦い経験も。しかし長期保有株で利益が出て、2年ほどで資産総額を300万円まで増やした。

■16年~

 リスク分散が必要と考え、株式以外にも投資対象を広げる。外国為替証拠金(FX)取引では米ドルと英ポンドを取引している。株式は長期で4銘柄、短期で5銘柄前後を保有していて、株とFXの資産に占める割合はだいたい10対1くらい。不動産投資にも興味があり、近いうちに物件を購入したいと思っている。

 株式投資の世界では短期的には運の要素もあるが、長期的にはスポーツや仕事と同じで、実力と努力が物を言うと感じている。テクニカル分析を勉強し、テクニカルアナリストの資格も取得した。現在の株価水準は歴史的に見ると高い局面にある。無理に買いに行かず、次の上昇トレンドに乗れるようにしたい。

[日経ヴェリタス2018年9月2日付]

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