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真剣勝負のeスポーツに観客熱狂 アジア大会デビュー 表彰式にゲーム会社幹部、違和感も

2018/9/4 日本経済新聞 朝刊

アジア大会の公開競技「eスポーツ」のサッカーゲーム決勝でイランと対戦する杉村直紀選手(左)と相原翼選手(9月1日、ジャカルタ)=共同

9月2日に閉幕したジャカルタ・アジア大会では、ビデオゲームの腕を競う「eスポーツ」が公開競技として初めて実施された。eスポーツを巡っては、スポーツとして認められるか、五輪の正式競技として採用すべきかの議論が続いており、アジア大会はその前哨戦といえる。競技の現場では、それぞれの出身国・地域を背負った選手たちが本物のスポーツと同じように真剣勝負を繰り広げる姿が見られた。一方、表彰式に選手とともにゲーム会社の幹部が登場した場面では違和感も残った。

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eスポーツ競技は8月26日~9月1日、ジャカルタ北部の特設会場で行われた。計18カ国・地域の代表がサッカーゲームなど6つのゲームでメダルを競い、会場は国内外から集まったファンの声援で包まれた。

最終日の1日はコナミデジタルエンタテインメントのサッカーゲーム「ウイニングイレブン(ウイイレ)」を使った競技が行われ、日本など8カ国・地域の選手たちが各国・地域の名前が入ったユニホーム姿で試合に臨んだ。

ウイイレの場合、2人一組の各国・地域代表が個人戦2試合とチーム戦1試合を行い、2試合先取で勝敗を決める。日本の杉村直紀選手(21)と相原翼選手(18)のコンビはグループリーグで3戦全勝し、準決勝もマレーシアに快勝してイラン代表との決勝に駒を進めた。決勝では杉村選手が第1試合で今大会を通じて初めて敗れたものの、第2試合のチーム戦を制し、初の金メダルの行方は第3試合に持ち越された。

第3試合は相原選手が先制したが、イラン代表も粘りを見せて一進一退の展開に。点の取り合いとなったが、最後に相原選手のシュートが決まって3対2のスコアで勝利、日本の優勝が決まった。会場では日本のファンや関係者が応援に駆けつけ、ゴールが入ると日の丸を手に大きな歓声があがった。優勝が決まると、感極まって涙を流す観客もいた。試合の実況中継や音と光による派手な演出も会場を盛り上げた。

■日の丸背負う重み、ほかの競技と同じ

競技後には、アジア大会のほかの競技と同じようにメダルと国歌・国旗による表彰式が行われた。場内のアナウンスで優勝した日本チームの名前が読み上げられると、君が代とともに日の丸がゆっくりと揚がった。左隣のやや下がったところには2位のイラン、右隣には3位ベトナムの国旗。日本選手は日の丸をまとって表彰台の一番高い場所に立ち、金メダルを受け取った。

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