積み立て過ぎで今は火の車 47歳独身男性の老後不安家計再生コンサルタント 横山光昭

まずは財形を解約することにしました。非課税のメリットはありますが、低利率で、資産の増加が期待しにくいからです。残りは貯蓄と投資の並走で将来に備えます。

投資は数種類していますが、非課税を優先していきたいそうです。確定拠出年金は今が掛け金の上限。課税口座で投資している商品は「つみたてNISA」とそう変わらないものだったので、「つみたてNISA」に絞り、毎月2万円を積み立てることにしました。

そのほか、スマートフォン(スマホ)とタブレットと無線LAN「Wi―Fi」契約で支出が膨らんでいた通信費を、スマホとタブレットを格安SIMに変え、動画などパケットを食う作業は自宅のWi―Fiを使うようにしました。週末に参加していた「特に目的のない飲み会」は、回数を減らすようにしました。

自分の老後、何とかやり繰り可能に

これで支出は4万1000円削減でき、毎月3万円の黒字化です。今度はこれを銀行口座にためていきます。現金はボーナスも含め、年間66万円ほどためられます。年51万円ほど運用に回せ、10年もあれば単純計算でも1000万円をゆうにこえる資金ができます。今までに作った800万円を加えると、1800万円超の老後資金が見込めそうです。十分とは言い難いかもしれませんが、定年後も働けば、自分の老後は何とかやり繰りする見込みが出てきました。

老後資金をためるために、今の生活を犠牲にして将来に資金をとっておこうとし過ぎる人によく出会います。自動的に蓄える先に振り分けていくシステムを利用することもあり、ためている実感がないという人もいます。よい部分もあるかもしれませんが、やはりどこかで失敗しがちです。

一番大切なことは、今のお金のやり繰りをしっかりして、強い家計をつくること。今の無駄を省き、効率よくお金を使うことで、貯蓄や投資に充てるお金をつくれます。がむしゃらにためるだけではなく、生活をしっかり維持し、守りながらもためていくということが、効率の良いお金のため方です。焦って無理をしても、どこかにしわ寄せが出てきます。そうならないよう、現状をしっかりと把握し、お金の効率的な使用法と貯蓄の方法を考えてほしいと思います。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。
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