積み立て過ぎで今は火の車 47歳独身男性の老後不安家計再生コンサルタント 横山光昭

確定拠出年金は制度ができた時から企業型で始めており、800万円になっています。一方で銀行口座にある、すぐに使える現金は40万円しかありません。緊急でお金が必要になった場合、対応できないかもしれません。投資商品を売って現金化も可能ですが、確定拠出年金以外は積み立て始めてからの年数が浅く、損得考えずに売却したとしても、50万円にしかなりません。

契約社員になってから始めた財形貯蓄もあります。実家があり、住居を今後手に入れる予定もないのに、非課税メリットにとらわれて「住宅財形」をしているのです。4年で90万円たまっていました。

将来を十分に見据えないままにお金を将来に先送りにし、いま必要なお金は十分にない。万が一、大きなお金が必要になれば、売り時ではない時に投資商品を売ったり、借り入れをしたりと、「良くないお金の流れ」ができてしまう可能性があります。

「使う」「ためる」貯蓄で生活費の7.5カ月分

それを防ぐため、お金のため方を変更していく必要があります。強い家計を作るには、貯蓄にも順番があります。まずは「使う貯蓄」として、毎月の生活費と緊急時の支出に対応できるよう、生活費の1.5か月分を形成します。次に生活防衛資金として「ためる貯蓄」を6か月分作ります。これは体調を崩したり、会社の経営状況が悪く離職せざるを得なくなったりした場合、生活を立て直すために使う貯蓄です。マイカー購入など目的のあるものは別にためます。

「使う貯蓄」「ためる貯蓄」、この2つを合わせた7.5カ月分の蓄えは必要です。Yさんの収入なら、200万円弱。現在の銀行口座の貯蓄と財形を合わせても足りていません。

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