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びっくり緑の麻婆豆腐 客を幸せにする創作中国料理店

2018/9/6

オーナーシェフの小薇(シャウ・ウェイ)さん 本場の中国料理を一番おいしい状態で提供することをモットーとしている

東京・新宿、緑豊かな新宿御苑のすぐ側に、「幸せ中国料理 ローズ上海」はある。

ディナーはもとより、1500円のランチも予約しないと食べられない、と話題になっている店だ。それは、オーナーシェフのシャウ・ウェイさんの「良い材料で手作りした料理を、一番おいしい状態で食べてほしい」というポリシーゆえ。仕入れや仕込みの分量を見極めて、冷凍保存で食材の味が変わるのを防ぐために予約制を貫いている。

中国出身のシャウ・ウェイさんは、1995年に来日して人気料理研究家となり、彼女の作った料理を店で食べたいという声に応えて、2016年にこの店をオープン。「おいしくて体に良い中国料理を提供し、お客さんに幸せになってほしい」という思いから、店名の前に「幸せ中国料理」と冠した。思いは形となり、店を訪れる多くの客たちが「幸せ」になっているという。最近もこんなことがあった。

納涼ギョーザパーティーでは「セロリ餃子」作って楽しんだ 写真は「上海式肉汁鍋貼餃子」

8月18日と19日、店で「納涼ギョーザパーティー」を企画すると、フェイスブックでしか宣伝をしなかったにもかかわらず、30人の客が集まり、こぢんまりした店内は満員になった。

このパーティーでは、中国各地の特徴をそなえた水ギョーザ、焼きギョーザあわせて4種類が提供された。さらに参加者は上海伝統の水ギョーザの作り方を教わり、全員で作って食べるという趣向だ。来日中だったシャウ・ウェイさんのお母さんも講師となり、小麦粉をこねて皮の形に伸ばすところから、具を包む一連の流れを参加者一人ひとりに丁寧に教えた。

「中国では、正月やお祝い事のある時に、家族や親戚が集まってギョーザを作って食べる習わしがあります。一緒に作って食べることで絆が深まるのです」とシャウ・ウェイさん。この日のパーティーでも初対面の客たちが仲良くおしゃべりをしながら、ギョーザ作りに夢中になった。

ランチの「精進御膳」 前菜盛り合わせ、グリーン麻婆豆腐、精進ギョーザ、五目薬膳チャーハン チャーハンの代わりに野菜たっぷり担担麺が選べる

なごやかなパーティーの中で、シャウ・ウェイさんはある50代の夫婦に常に気を配っていた。初来店の客で、奥さんは酸素ボンベを携帯し、鼻から管を入れて酸素を吸入しており、ご主人がかいがいしく介助していた。

「問題があってはいけないので、奥さんの状態を聞いてみると、重い病気を患っていて長い間外出もできなかったとのこと。ご主人は、ギョーザが大好きな奥さんに本場のギョーザを食べさせたいが、病気の奥さんを連れて行けそうな店がなかなか見つからなかった。あれこれ探すうちにこのギョーザパーティーの情報を見て、この店なら安心と思って参加してくれたのです」(シャウ・ウェイさん)

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