仕事ストレスなぜたまる? 折れないための自分ケアを「ビジネスパーソンのための折れないメンタルのつくり方」 相場聖氏

人間関係でも仕事の目標でも、乗り越えにくい「壁」に真正面からぶつかるのは、メンタルの健康を保つうえでは得策ではない。「いなす」「かわす」といった柔軟な姿勢を保ち、自分を追い込み過ぎない方が、結果も出しやすいという。「ストレス要因が多い、現代のビジネス環境を生き抜くためには『のらりくらり』が役に立つ」(相場氏)。自分がメンタル不調を起こせば、結局は会社が損をする。だったら、「適当」にやりすごして働ける状態を保つほうが、長い目で見て勤め先の利益にもなるという考え方もできるだろう。

ストレスに押しつぶされないようにするには「のらりくらり」も必要

相場氏は、職場のストレスでダメージを受けやすい人の共通点として「自己肯定感が低いことと、他人の価値観や評価を真に受けすぎる性格」を挙げる。こうした「他人軸」のプレッシャーにへこたれないためには、自分で立てた「自分軸」が重要という。

会社の評価は自分のごく一部を見ているにすぎず、考課者や評価基準が正しくない場合もある。人事評価を丸ごと「=自分」と受け入れるのでなく、自分なりの働きがいやポリシーといった「自分軸を育てていかないと、会社や上司に影響されて『働き方迷子』になりかねない」(相場氏)。

自分の「元気度」、客観的に採点

メンタル不調を防ぐために相場氏がすすめるのは、自分の精神的コンディションを数値で意識し、好ましいレベルを保つ方法だ。たとえば、自分の「元気度」を最悪がゼロ、最高が10と仮定し、今の状態がいくつなのかイメージしてみる。標準を5とするなら、できるだけ6や7のレベルをキープするよう、気持ちの安定に努めるといった具合だ。

職場では「忙しい」「決算期だ」「ノルマ達成がきつい」「人事面談できつく言われた」「上司が冷たい」など、様々な外的要因がメンタルを揺さぶるが、こうした取り組みで自分を客観的にとらえる習慣をつければ、不必要に動揺するのを避けやすくするという。

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