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キャラクターとの記念写真 ネット公開して大丈夫? パソコン&ネット法律相談所(1)

日経パソコン

2018/9/15

誰もが情報を発信できる時代だからこそ、著作権や肖像権についての知識は重要だ(写真はイメージ=PIXTA )
日経パソコン

 SNSやYouTubeで誰もが情報を発信できる時代。「誰も見ていない」と思って載せた動画が訴訟の対象になったり、自分が撮影した写真が勝手に使われたりと、著作権は今や身近な問題だ。今回は、その中でもキャラクターに関する法律的な疑問に回答する。

◇  ◇  ◇

 「権利侵害」というと堅苦しいが、著作権の目的はオリジナリティーのある作品をつくった人の権利を守ることで、文化の発展を目指すことにある。著作権法を気にし過ぎて自由な創作ができないのでは本末転倒。何がよくて何がいけないのか、理解して創作や発信を楽しもう。

 著作権法の保護対象である著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」である。具体的には、書物、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、コンピュータープログラムなど、さまざまな創作物が該当する。著名人に限らず、学生が書いた作文も立派な著作物だ。

著作権は、知的創作物の作者に与えられる知的財産権の一つ
著作者として認められる権利。著作者人格権は、譲渡や相続ができない

 著作者には、著作物をいつどのように、どんな著者名で公表するかなどを決定する「著作者人格権」と、著作物を印刷する複製権や上演する上演権などの「著作(財産)権」が付与される。

 著作権の保護期間は、著作者の死後50年(映画は公表後70年)。それ以降は許可を得ずに使用可能だ。保護期間内に著作者の許諾なしで使用すれば、著作権法違反となる。

 現状では告訴があることを必要とする「親告罪」なので「バレなければいい」と考える人もいるようだが大きな間違い。TPP関連法案の成立により、非親告罪化と保護期間70年への延長は目前に迫っている。知らぬ間に権利侵害にならないよう注意したい。

Q.テーマパークで子供がキャラクターと記念撮影。ブログに載せたい! 
A.キャラクター主体の場合、ネット公開すれば著作権法違反に問われる危険性あり

 気軽に撮影に応じるテーマパークのキャラクターを見れば分かるように、撮影自体は基本的に自由だ。問題はブログなどへの掲載。日経パソコンが独自に実施したアンケート()では36.8%の人が「問題ない」としているが、注意すべき点は多い。

調査は日経BP社のWebサイトで2018年7月1日から同7月13日まで実施し、315人から有効回答を得た

 キャラクターや建物のみの写真は著作権、ほかの客の写り込みは肖像権、パレードのビデオは音楽やダンスの著作権に触れる恐れがあるため、SNSやブログなどへの掲載は危険だ。

 主役が家族や友人であり、建物やキャラクターがやむを得ず写り込む場合は問題にならない可能性もある。著作権法は、対象とする事物と分離が困難な著作物の写り込みは、軽微であって著作権者の利益を不当に害さない限り複製を認めている。

 東京ディズニーリゾートでは、商業目的の撮影や「他のお客様等のご迷惑となる撮影および、公衆送信」を禁じている。三脚や自撮り棒は禁止だ。状況によっては撮影禁止になることがあり、疑問があれば「当日キャストにご確認ください」としている。楽しい思い出にしたければ、施設ごとの規定に従うようにしよう。

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