Men's Fashion

ビジネスバッグ デジタルな「できる男」には薄マチを

トレンド

この秋欲しい靴&鞄(2)

2018.9.7

MEN'S EX

秋冬の新作が店頭に並びだすこれからのシーズン、装いのアクセントとして欠かせないのが靴と鞄だ。そこで、今季の新作から、今、買いたいと思ったアイテムをピックアップ。ブツ欲高まるこれからの季節、買い足しリストの更新をお忘れなく!

今回はビジネスバッグ編。

《この秋欲しい靴&鞄》
(1)いま欲しいビジネスシューズ 程よいスキで印象柔らか
(3)厚底のドレス短靴に注目! 鞄は万能なレザーのトート
(4)大人はやっぱり白スニーカー 安心安全の永世定番
(5)どう選ぶ? 休日バッグ 素材や色を変えて買い足す




\ ビジネス靴&鞄の話をしたのはこの3人 /

(左)スタイリスト 森岡 弘さん/ビジネススタイルのご意見番。解説のわかりやすさに定評があり、雑誌や広告のほか政財界人のパーソナルスタイリングも手がける。 (中)MEN’S EX編集長 金森 陽/現場時代は国内外のファクトリー取材を多く経験。最近はスーツを積極的に着るようになり、ビジネス鞄の重要性を改めて痛感。 (右)ライター 吉田 巌さん/時計からファッション、革小物まで幅広い分野で造詣が深い。革の質、仕上げにも詳しく、エイジングを楽しめる武骨な革小物が好み。

金森 続いて鞄編に行きましょう。

森岡 こちらもビジネススタイルに軽快感や程よいスキを加味するという視点で集めてみました。

吉田 こう見ると薄マチのブリーフが多いですね。ココマイスターのような黒革の場合、個人的には鞄をつぶして粋がっていた学生時代を思い出しますが(笑)。それはともかく、ペーパーレス時代の今は、こういうスリムな鞄を持つほうがデキる男に見えるでしょう。

森岡 自分でたくさんの資料を持つ必要がない役職クラスの方にもふさわしいと思いますよ。

金森 確かに。電車じゃなく、車で通勤しているエグゼクティブの方に似合いそうなイメージ。

吉田 薄マチだとクラッチ的に小脇に抱える持ち方が似合うのもいいですね。フェリージのような綺麗なブルーも素敵だなぁ。今日の金森編集長のようなネイビースーツに持てばいいアクセントになる。

森岡 カラー鞄は個人的にも推したい。鞄というのは装いの中で面積が大きく、スタイルに変化をもたらしたいときに最適ですから。

金森 多くの人が黒か茶の鞄しか

持っていないから、洒脱に見えるでしょうね。重くなりがちな秋冬コーデに華を添えてくれそうです。

吉田 フルラのようなコンビカラーもいいのでは。難しそうに見えますが、複数の色を使っている分、実は合わせられる服の色は広い。

森岡 ステファノマーノのブリーフもユニークですよ。表ネイビー×裏ブラウンのコンビで、他に赤や黒も用いたマルチカラー。どっちの面を外に持つか、その日の装いに合わせて変えればいい。

金森 あと外回りの多い職種の場合、鞄が自立するかどうかも大事だと思うのですが……。

森岡 だから底鋲があるかないかをポイントに鞄選びをされる方は多いようですね。得意先で商談や打ち合わせをするときなど、鞄は椅子ではなく、足元に置くのがマナーですから。

吉田 底鋲がなくとも、グレンロイヤルのようにハリのあるレザーを用いてカッチリ仕立てたものならちゃんと自立しますよね。

金森 ポーターの新作ブリーフもよくできてるなぁ。軽いナイロン製なのにちゃんと立つ!

吉田 ジャケパン派には嬉しい。

森岡 ジャケパンと限定しないほうがいいかもしれませんね。印象を柔らかに見せたいときは、スーツにあえてナイロン鞄という選択も十分ありですから。

金森 逆にジャケパンだから、かっちりした総革の薄マチ鞄で引き締めるというのもいいでしょう。

吉田 なるほど。そういう柔軟な発想も、今らしいビジネススタイルを築く鍵なんでしょうね。