Men's Fashion

いま欲しいビジネスシューズ 程よいスキで印象柔らか

トレンド

この秋欲しい靴&鞄(1)

2018.9.6

MEN'S EX

秋冬の新作が店頭に並びだすこれからのシーズン、装いのアクセントとして欠かせないのが靴と鞄だ。そこで、今季の新作から、今、買いたいと思ったアイテムをピックアップ。ブツ欲高まるこれからの季節、買い足しリストの更新をお忘れなく!

まずはビジネスシューズ編。

《この秋欲しい靴&鞄》
(2)ビジネスバッグ デジタルな「できる男」には薄マチを
(3)厚底のドレス短靴に注目! 鞄は万能なレザーのトート
(4)大人はやっぱり白スニーカー 安心安全の永世定番
(5)どう選ぶ? 休日バッグ 素材や色を変えて買い足す




ワンランクUPのスタイルには、今、程よい“スキ”が欲しい

ビジネスシーンにおいて、“盛りすぎた”服装は時に逆効果。逆に“スキ”を感じさせるこなれたスタイルが今っぽい。そんな視点で、今季、狙うべき靴&鞄を選出してみた。

\ ビジネス靴&鞄の話をしたのはこの3人 /

(左)スタイリスト 森岡 弘さん/ビジネススタイルのご意見番。解説のわかりやすさに定評があり、雑誌や広告のほか政財界人のパーソナルスタイリングも手がける。 (中)MEN’S EX編集長 金森 陽/現場時代は国内外のファクトリー取材を多く経験。最近はスーツを積極的に着るようになり、ビジネス鞄の重要性を改めて痛感。 (右)ライター 吉田 巌さん/時計からファッション、革小物まで幅広い分野で造詣が深い。革の質、仕上げにも詳しく、エイジングを楽しめる武骨な革小物が好み。

金森 仕事用の靴&鞄の今どきの正解はどんなものか? 皆さん、今、欲しい、というか欲しくなるべきモノを見ていきましょう。

吉田 まずは靴からいきますか。それにしてもいろんなテイストを集めましたね。森岡さんはこれらをどんな基準で選ばれましたか?

森岡 最近のビジネススタイルはガチガチに堅くまとめるより、程よいスキを作って印象を柔らかにしたほうが洒落て見えるものです。そんな気分に沿う、少しヒネリや遊び心が感じられるものを中心にセレクトしてみました。

吉田 でもジョンロブのシティ2も入っていますよ。これ、正統中の正統靴じゃないですか。

森岡 これはアンラインド(裏地なし)仕様なんです。返りがとても柔らかで、楽チンな履き心地。

金森 なるほど。今の気分的に軽い履き心地の靴が欲しいけれど、職業柄きちんと見せなくちゃいけないという人も多いと思うんです。そんな人にはこういう正統靴のアンラインドはいい選択肢かも。

吉田 黒スエード靴もそういう方に適するんじゃないでしょうか。パッと見は端正だけれど、素材感でさりげなく柔らかに見せている。茶のスエードは皆さんすでにお持ちでしょうし、新鮮な一手としておすすめしたいです。

森岡 茶スエードにはどこかカントリーテイストがありますが、黒だと俄然モダンに見えますよね。

金森 印象を新鮮に見せるという意味では、最近よく見るボルドーカラーのアッパーはどうですか。

吉田 組み合わせが難しくない?

森岡 そんなことありませんよ。茶靴感覚でネイビーやグレー系のスーツに合わせてOK。今季提案の多い茶系スーツの足元にも洒脱なアクセントをつけてくれます。

金森 アメリカンチェリーっぽい明るい色調だと派手めになりますが、カルミナのように墨色を混ぜてアンティーク調のムラ感のあるものなら使いやすそうですね。

森岡 個性を主張したい時には、同色異素材のコンビ靴も面白いと思います。ワントーンなので、色のコンビほどコスプレっぽくならずに洒落感を醸し出せる。

吉田 上級者な感じですね。あとバックル付きも面白い。金具の装飾性が装いのアクセントになる。

金森 その中ではこのカルマンソロジーが気になる! 木型といい、広い履き口といい、ちょっとオペラパンプス的なドレス感がある。

森岡 確かに今までにない靴ですね。こういう新しいデザインを取り入れるのも、こなれたスタイルのポイントかもしれませんね。