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「僕自身は変わらない」 田中圭、18年目のブレイク

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2000年、15歳のときにCMでデビューし、キャリアをスタートさせた田中圭。03年に連ドラ『WATER BOYS』で主人公の親友役で注目され、以降、映画『東京大学物語』(06年)や朝ドラ『おひさま』(11年)、映画『図書館戦争』(13年)、大河ドラマ『軍師官兵衛』(14年)など、数々の作品に出演してきた。

30代半ばの同世代の俳優と比べても、出演本数は圧倒的に多い。それだけ、第一線で活躍し続けてきたことの証ではあるが、どちらかというと演技派の名脇役タイプで、本人がクローズアップされることはあまりなかった。

そんな状況が一変したのが、4月期にテレビ朝日で放送された連ドラ『おっさんずラブ』だ。田中がふんする主人公の春田創一が、乙女心を隠し持った上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と、同居する後輩・牧凌太(林遣都)から告白され、三角関係の中で戸惑いながらも、ときめきや切なさを味わっていくラブコメディ。世界観は少女マンガなのに、出てくる人物がおっさんばかりという斬新さで、SNSを中心に高い女性支持を得た。6話と最終回の7話では、「#おっさんずラブ」がツイッターのトレンドで2週連続世界第1位になるなど、視聴率では語れない熱気に包まれた。本人にとってはどのような経験だったか。

「最初はすごく不安でした。16年末の深夜に1時間の単発ドラマで放送されて、そのときは『また1年後に集まれたらいいね』なんて話していたんですよ。それが連ドラ化されると聞いて。単発のときは勢いでできたけれど、『本当に大丈夫かな』とは思いました。連ドラ化が決定した頃、偶然テレ朝でチーフ監督の瑠東東一郎さんに会って、まだ台本もないのに『4月期は世の中にかましてやりましょう』なんて言われて(笑)。

もちろんやるからには、自分の持てるものを全部出し切るつもりでした。単発があってこその連ドラ主演だったし、悔いだけは残さないようにと。(吉田)鋼太郎さん以外は、(林)遣都を筆頭に新規のキャストが入ってくれて、みなさん思い切り演じてくれましたし、徳尾浩司さんの脚本もとても良くて、結果いい流れを作れました。

プロポーズや結婚式など、集大成となる最終回は特に、全部のシーンが印象に残っています。感情を爆発させるシーンなど、演じているという感覚がありませんでした。放送が始まってからの反響は、現場のみんなが感じていて、それがモチベーションになりましたね。2話、3話のタイミングで取材が増えたんですが、僕は4話からが本当の盛り上がりだと感じていたので、この後どうなっちゃうんだろうと期待感はありました(笑)」

ブレイクと言われ続けて

「今回思ったのは、日本のドラマ界も捨てたもんじゃないなと。視聴率を考えたら、全体的に手堅く、お決まりになってしまっても仕方ないと思ってた。でも今回、そんなふうに諦めなくても、ちゃんと届くんだって分かりました」

放送後も田中への関心は増すばかりで、2年前や10年前の写真集の重版が決定したほど。17年4月期の『恋がヘタでも生きてます』では、主人公の恋の相手役を演じて「色気がある」と評判になるなど、風は吹き始めていた。今、自身の魅力が"再認識"されていることに関してはどう感じているか。

「今回に限らずもうここ4~5年、言われてきたんです。『田中圭、ついにブレイク』とか『隠れブレイク』とか。『やかましいわ!』って(笑)。いや、すごくうれしいですよ。17年1月期の『東京タラレバ娘』では、小雪(大島優子)と不倫する丸井という役をやって、1話で1シーンくらいしか出ないのに、巷では『クズだ』と言われました。その後に『恋ヘタ』があって。『タラレバ』も含めて、役柄で注目されるのは役者冥利に尽きます。『おっさんずラブ』では、鋼太郎さんや遣都とのチームワークで分かりやすく春田のキャラクターが伝わったと思っています。

作品がブレイクするのはうれしいけど、僕自身はキャリアも経験もあるので、そこで何かが変わるということはないですね。パワーを持つ作品にまた巡り合えるように、自分のできる仕事をしていこうと思っています。

7月期は関西テレビ制作の『健康で文化的な最低限度の生活』に出演します。僕はカンテレさんとのお付き合いが長くて、知っているスタッフさんも多いし、楽しみですね。カンテレさん的には『おっ、田中圭キャスティングしておいて良かった』っていう雰囲気にはなってます、確実に(笑)」

伸びしろがあると思えた

キャリアは18年。ターニングポイントを感じた瞬間はあったか。

「俳優としての面白さを最初に感じたのは、『WATER BOYS』だと思いますが、僕はそう聞かれたときに『全部です』と答えているんです。どの現場でも、何かしら得るものがあるので。

ただ、今後自分の環境が少し変わるとするなら、『おっさんずラブ』が転機になるのかなとは思います。僕自身、芝居で新たな発見をさせてもらったところもあるし、背中を押してくれた作品でもあるので。改めて明確に『僕にはまだ伸びしろがある』と思えたというか。まだまだ全然いけるって、自分に対してワクワクした作品でもありますし、18年たってようやく今、スタートラインに立ったのかなという感覚もあるんです。

舞台『芸人交換日記』(11年)などでお世話になった鈴木おさむさんなんかは、昔から僕のことを評価してくれていましたが、中には一緒にやりたいと望んでくれても、起用の決め手としては弱かったので、実現しないこともあったんです。今の流れで『これで圭と組みやすくなった』って思ってもらえたらうれしいですけどね。

たぶん、自分の人生を変えたのって、人との出会いだろうなと。僕は事務所(トライストーン・エンタテイメント)に15歳で入って、"永遠の末っ子"という感じで、社長と(小栗)旬君に怒られながら俳優業を続けてきましたが、そういう環境も大きいと思います。共演者で言えば、山田孝之君と出会って、芝居にかける鬼気迫るものを教わったし、岡田准一君からも学ぶものが大きかったし、米倉涼子さんには、トップ女優になってからも挑戦し続けるカッコ良さを見せていただきました。僕は意志が弱いというか、自分に甘いので、周りにいる方によって気付かされることが多々あるんです」

30代になってからは焦りがなくなり、誰かと比較して劣等感を持つことがなくなったという。

「ずっと途切れることなく作品に出続けていて、お芝居に関しては、自分にしかできないことが絶対にあると思うようにはなりました。

僕はお芝居が好きなので、やる気のある志の高い現場に入れているときの充実感は、ほかの何物にも代えがたいです。主演も光栄ですが、刺激的で楽しい芝居ができるなら正直、役の大きさとか『番手』って何でもいいってタイプで。だから、その現場に入るために売れることが必要なら、売れる努力をしたいし。理想論だとは思いますが。

周りの俳優を見ていても、素直に尊敬してるけど、憧れとかはないんですよ。僕はセルフプロデュースができないので、『進む道、間違ってるかな』とか悩むときもありますが、『しょうがないよね、こういう人間だもん』って。とりあえず1回、行けるところまで行ってみようかなと思っています」

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2018年8月号の記事を再構成]

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