プロポーズや結婚式など、集大成となる最終回は特に、全部のシーンが印象に残っています。感情を爆発させるシーンなど、演じているという感覚がありませんでした。放送が始まってからの反響は、現場のみんなが感じていて、それがモチベーションになりましたね。2話、3話のタイミングで取材が増えたんですが、僕は4話からが本当の盛り上がりだと感じていたので、この後どうなっちゃうんだろうと期待感はありました(笑)」

(写真:アライテツヤ)

ブレイクと言われ続けて

「今回思ったのは、日本のドラマ界も捨てたもんじゃないなと。視聴率を考えたら、全体的に手堅く、お決まりになってしまっても仕方ないと思ってた。でも今回、そんなふうに諦めなくても、ちゃんと届くんだって分かりました」

放送後も田中への関心は増すばかりで、2年前や10年前の写真集の重版が決定したほど。17年4月期の『恋がヘタでも生きてます』では、主人公の恋の相手役を演じて「色気がある」と評判になるなど、風は吹き始めていた。今、自身の魅力が“再認識”されていることに関してはどう感じているか。

「今回に限らずもうここ4~5年、言われてきたんです。『田中圭、ついにブレイク』とか『隠れブレイク』とか。『やかましいわ!』って(笑)。いや、すごくうれしいですよ。17年1月期の『東京タラレバ娘』では、小雪(大島優子)と不倫する丸井という役をやって、1話で1シーンくらいしか出ないのに、巷では『クズだ』と言われました。その後に『恋ヘタ』があって。『タラレバ』も含めて、役柄で注目されるのは役者冥利に尽きます。『おっさんずラブ』では、鋼太郎さんや遣都とのチームワークで分かりやすく春田のキャラクターが伝わったと思っています。

作品がブレイクするのはうれしいけど、僕自身はキャリアも経験もあるので、そこで何かが変わるということはないですね。パワーを持つ作品にまた巡り合えるように、自分のできる仕事をしていこうと思っています。

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伸びしろがあると思えた
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