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100年人生のがん保険、診断一時金が肝心 特約も確認 病気や老後に備えた保険の選び方(3)

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2018/9/14

写真はイメージ=123RF
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生涯で2人に1人が、がんになる時代。保険で手厚く備えたい人も多い。前回の「100年人生の医療保険 180日ルールとコスパを確認」に引き続き、3回目は、手術から退院後の治療費まで、安心できるがん保険をどう探したらよいかを説明する。

◇  ◇  ◇

「がんは不治の病ではない」と医療保険に詳しいファイナンシャルプランナー(FP)の塚原哲さん。「現在、がんと診断された患者の5年生存率は62.1%。生きることを前提に、(1)長期化する治療費、(2)所得補償を意識してがん保険を選ぶ時代だ」と指摘する。

日本人のがん罹患率は40代から徐々に増え、50代から急上昇する。「親族にがんが多くリスクが高いなどの理由で検討中なら、30代でも加入を勧めたい」(塚原さん)。罹患後に加入できるがん保険は少なく、また加入年齢が若いほど総支払保険料は減るからだ。人生100年時代だからこそ、「終身タイプを選ぶべき」と塚原さんはアドバイスする。

■診断一時金は100万円が目安

がん保険選びの大きなポイントは「診断一時金」だ。手元の余裕資金の額にもよるが、「がんと診断された段階で100万円ほど支給されると、大きな助けになる」とFPの内藤真弓さん。現役世代は一時金で収入の減少をカバーできる。主婦も家事代行を頼めたり医療用ウィッグ代や通院タクシー代が払いやすい。診断後の経済的負担を軽くしたいのなら、診断を受けた後は保険料が免除になるタイプもある。

医療保険にがん特約を付けるという手もある。「全労済の『がん保障プラス(こくみん共済)』のがん特約は15~44歳まで加入でき60歳満了。年齢性別問わず月1400円と圧倒的安さ。診断給付金は1回だが100万円」(塚原さん)。

がんの基本治療は手術・薬物療法・放射線療法の3つ。これらの治療費のカバーが充実したものを選びたい。ライフネット生命保険の診断一時金は1回だが、三大治療などを受けると月1回10万円を無制限に受け取れる。特約で診断以降最大5年、診断一時金の50%分の「がん収入サポート給付金」を付けることも可能。チューリッヒ生命の診断一時金は2年に1回、放射線や抗がん剤などは自由診療の場合でもお金が受け取れる。


自分の罹患リスクの高いがんと先進医療治療法を照らして、先進医療特約を付帯するかなども検討したい。

(日経マネー 太田留奈、ライター 金野和子)

[日経マネー2018年8月号の記事を再構成

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著者 : 日経マネー編集部
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