N
出世ナビ
コンサルとお笑いは似ている!

2018/9/1

コンサルとお笑いは似ている!

何にいつ火がつくかは本当に分かりません。そういうのも含めて芸人は常に試練に立たされていて、「それでもそのネタをやりたいか」「自分のネタを信じるか」を試されていると感じます。それまでの経過で誰に何を言われようと、結果的にお客さんにウケれば勝ちなのです。

チームのマネージャーが正しいとは限らない

「最後は自分を信じ切れるかどうかです」

また、「徹夜で仕上げた」「この道具作るのに3日かかった」「衣装代10万円した」などのプロセスは、それだけの思いと労力を込めたことからにじみ出る面白さはあるものの、ネタに対してお客さんが笑わなければ意味がありません。また、芸歴が1年目だろうが、10年目だろうが、「結局は笑わせた者勝ち」「ウケさえすれば、なんでもよい」なので、年次も全く関係ありません。

このように、「何に価値があるのか」が非常に明確で、「お客さんにウケたかどうか」という結果が全てというのはお笑いとコンサルティング会社のまた似ているところです。

マッキンゼーで日常的に最も多く飛び交っていたワードは「バリュー」だった気がします。それくらい、マッキンゼーでは日常的に「バリュー」にこだわり、いつでも「バリューを出せているか」と自分に問うことが求められます。どんなアウトプットもバリューが伴っていないと意味がありません。

また、ミーティングにあたっては、新入社員を含めてその場の全員が発言しチームに貢献するのが当たり前で、「あるメンバーがいてもいなくても何も変わらないミーティング」というのはあってはなりません。言い方を変えれば、入社何年目の社員だろうと、立場に関係なく、バリューがある意見は尊重されます。部下が必ず上司の意見に従わないといけないという空気とは無縁です。

この「バリュー」とは詰まるところ、最終的にクライアントに喜んでもらえるかどうか、に尽きると思います。マッキンゼーでは誰かの興味をぐっとひきつけることを「刺さる」と言います。私が入社して最初に入った航空業界のプロジェクトで、クライアントがコスト削減策について知りたがっていたことがありました。そして、あの手この手で得た情報をまとめたところ「よくぞここまで調べてくれました」とクライアントに喜んでもらえたのです。

しかし、その資料もコンサルタントだけのチームミーティングで最初にマネージャーに見せたときにはダメ出しをされました。でも、私にはそれがクライアントの欲しがっているものだという確信があったので、マネージャーの意見を一旦置いて、クライアントミーティングでそのままプレゼンをしました。その結果「刺さった」のです。そうなるとマネージャーはもうそれ以上資料の改善を促してくることはありませんでした。

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら