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日本で新種! ダイバーに人気の極小タツノオトシゴ

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/9/7

ナショナルジオグラフィック日本版

日本の海に生息するピグミーシーホース(極小のタツノオトシゴ)が新種であることが判明した。米粒ほどの大きさしかないこのカラフルなピグミーシーホースは、浅い海の岩の表面を覆う藻類にうまく紛れて暮らしている。

科学者たちはこのピグミーシーホースに「Hippocampus japapigu」(ヒッポカムプス・ジャパピグ)という学名をつけた。種小名は、日本人ダイバーたちが付けた「ジャパピグ」という以前からの愛称に由来するものだ。

愛称で呼ばれるだけあって、このタツノオトシゴはダイバーには何年も前から知られていた。ジャパピグは、これまで見つかっている7種のピグミーシーホースの仲間だ。名前から明らかなように、ピグミーシーホースはほかのタツノオトシゴに比べて非常に小さい。

また、ジャパピグは、背中の上部に三角形の骨からなる奇妙な盛り上がりがあるなど、いくつかの点で近縁種と違っている。この盛り上がりがなんのためにあるのかは不明だが、異性を惹きつけるための手段として、性選択により進化してきた可能性がある。

ジャパピグは、日本の南東部の海で見つかるほか、東京から280キロの距離にある八丈島にも生息している。幸いなことに「希少種ではありません」とショート氏。

ジャパピグの生息地は、タツノオトシゴとしては少し変わっている。ジャパピグが生息する海域は、冬にはかなり低温になり、夏は高温になる。ほかのタツノオトシゴで、これほど大きな水温変化に耐えられる種はあまりいない。

ピグミーシーホースは、カイアシ類やその他の小さな甲殻類などのプランクトンを食べている。「とても活動的で、遊び好きでさえあります」とショート氏。

科学者がこの生物について言えることは、まだこれくらいしかない。「ピグミーシーホースの生態は、ほとんど分かっていないのです」とショート氏は言う。

(日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2018年8月17日付記事を再構成]

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