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商品開発の「ストーリー」を見せて人気沸騰のオリジナル日本酒

商品開発の「ストーリー」を見せて人気沸騰のオリジナル日本酒

日経MJの人気コラム「竹内謙礼の顧客をキャッチ」が『200社に足を運んでわかったお客さんがホイホイ集まる法則』(日本経済新聞出版社)のタイトルで1冊の本になりました。5年間250回にわたる連載の中から、一押しのノウハウ50の事例を選び、再取材の上、大幅加筆してまとめたものです。その50の事例から、10例を抜粋して紹介します。7回目は、1000本のオリジナル日本酒をフェイスブックで完売させる酒販売店を取り上げます。

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小さな会社がオリジナル商品を開発することは難しい。開発費には限界があるため、そもそも画期的なオリジナル商品を制作するのは困難である。また、デザインや性能に優位性のある商品を制作したとしても、資本や宣伝力のある会社に模倣されてしまい、短期間で商品価値を失ってしまう。

オリジナル商品でなくても、ブランド力のある他の商品で代用できるものなら、今の消費者はあえて知名度の低い商品を購入することはない。このように、小さな会社が世界に1つしかない商品を作ることは思いのほか大変である。

しかし、それでも小さな会社がオリジナル商品にこだわる理由は、差別化ができ、かつ高い利益率で商品を売ることができるからである。そのお店でしか取り扱っていないオリジナル商品ができれば、お客さんはお店にわざわざ足を運んでくれるようになり、他店との価格競争に巻き込まれにくくなる。ファン作りにも直結するため、オリジナルのヒット商品は売上の維持にもつながる。

このように小さな会社にとってオリジナル商品の開発は売上増の特効薬ではあるが、同時にとても難しい販促手法でもある。ここでは小さな酒屋さんがオリジナル商品作りに挑戦して成功した事例を紹介したい。

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金原酒店(愛知県碧南市)が製造販売するオリジナル日本酒「キンサケジュンマイシュ」は、大手酒造メーカー顔負けの人気を博している。

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