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近視進行は遺伝だけではない 高学歴ほどリスク高まる

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2018/9/24

近視の進行には遺伝だけでなく教育期間の長さも影響する(c)akz-123RF
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近視の人の割合が世界的に上昇しています。近視には遺伝的な要因が関与することが示されていますが、遺伝子のみでは、過去数十年間の近視患者の急速な増加を説明できません。今回、英国の研究者たちは、義務教育終了後にフルタイムの教育を受ける年数が長くなるほど、近視が進行するリスクが高まることを明らかにしました。

■義務教育終了後も教育を受けると1年で近視が-0.18進む

これまで小児期に外で遊ぶ時間の長さと近視リスクの関係を示した研究はありましたが、教育を受けた期間と近視の関係を調べた研究では、一貫した結果は得られていませんでした。

そこで、英Bristol大学のEdward Mountjoy氏らは、教育を長期間受けることと、近視が進むことに関係するさまざまな要因について考慮した上で、教育期間と近視の間に因果関係があるかどうかを明らかにしようと考えました。

対象としたのは、イングランド、スコットランド、ウェールズ(これらの地域は同一の教育制度を用いており、16歳で義務教育が終了する)在住で、「UK Biobank」というデータベースに、教育を受けた期間と視力、および遺伝情報が登録されていた40~69歳の男女6万7798人です。

記録されていた教育期間と近視に関するデータの関係を分析した結果、義務教育終了後に教育を受けた期間が1年延長するごとに、近視性屈折異常が平均で-0.18ジオプトリー(D)/年 進行することが分かりました。

【もっと詳しく:近視の単位と分類】

近視の程度は、ジオプトリー(D;屈折度)という単位を用いて示します。-3.00D以下は弱度近視、-3.00Dを超えて-6.00以下は中等度近視、-6.00Dを超えると強度近視と分類されます。

一方、遠視の場合には、Dはプラスの値になります。プラスマイナスゼロが正視であり、メガネやコンタクトレンズによる視力の矯正は、正視の状態に近づけることを目指します。

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