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星空の下でボブ・ディラン フジロックに風は吹いた

2018/9/3

新旧のスター、若手やベテランの熱演が続き、ここ数年では出色の内容のステージとなった=中嶌英雄撮影

フジロックフェスティバル'18はここ数年では最高ともいえる充実した内容のステージが続いた。ボブ・ディランにケンドリック・ラマーと新旧のスターがそろったのをはじめ、様々な国やジャンルの若手やベテランが個性的な演奏を聴かせた。

■重宝したユーチューブ生中継

初日の7月27日は金曜日。早い時間帯に見ておきたいステージがある。日本の若手ロックデュオ、グリム・スパンキーだ。しかし、仕事の都合で出発が遅れる。彼らの出演時間はまだ新幹線の中である。そこで重宝したのが、今回から始まったユーチューブ公式チャンネルの生中継配信。新幹線に乗りながらタブレット端末でライブを堪能した。音質の良さは驚くほどだった。

ジョシュ・テスキー(手前右)とサム・テスキー(左)を中心としたザ・テスキー・ブラザーズ=中嶌英雄撮影

27日夕方、渋めの人選で大人世代に人気のある小型ステージ、フィールド・オブ・ヘブンに駆けつけた。オーストラリアのソウルバンド、ザ・テスキー・ブラザーズの登場である。ジョシュ・テスキーが歌い始めた途端、ひっくり返りそうになった。「ぶったまげた」という表現がぴったりだ。ハスキーな高音でこれでもかというくらいに荒々しくシャウトする。とにかくすごい声だ。

弟のサム・テスキーのギターも実に渋い。ブルースだ。トランペット、トロンボーンを交えたバンドの音は次第に熱を帯び、リズム&ブルース、ソウルの色を強めていく。まるで1960年代の米国のサザンソウルである。ジョシュの声は当時のオーティス・レディングほどではないにせよ、エリック・クラプトンのボーカルをさらに頑健にしたような趣だ。これで20代というのだから恐れ入る。「ベストアクトはこれで決まりだな」と独りごちた。少なくとも、この時点ではそう思った。

夜の9時。フジロック最大の会場、グリーンステージに米国のN.E.R.Dの3人が現れた。人気音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムスを中心としたグループだ。少年の心を持ったいたずら好きの男たちがふざけて暴れ回るような遊び心たっぷりのステージだった。

夜10時半という遅い時間のスタートにもかかわらず、グリーンの次に大きなホワイトステージには多くの観客が集まった。注目の新星、ポスト・マローンが登場するからだ。最新アルバムは全米1位を3週続け、全18曲がチャートインという驚異的な記録を作っている。

遊び心たっぷりのステージを展開したN.E.R.D=中嶌英雄撮影
ロックやカントリーを取り込んだハイブリッド型のヒップホップで話題のポスト・マローン=中嶌英雄撮影

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