チミチュリは簡単に手作りできる

さて、日本はバーベキューシーズン真っただ中。定番の焼き肉のタレもいいけれど、たまには変化球でチミチュリを出してみるのもいかがだろうか。簡単なレシピを紹介する。

<材料>(作りやすい分量)
パセリ … 1束 / ニンニク … 7~8片 / オレガノ … 少々 / トウガラシ … 少々 / オリーブオイル … 1カップ / ワインビネガー(なければ米酢) … 大さじ5 / 塩・コショウ … 少々
<作り方>
(1)ニンニクは皮をむき、細かくみじん切りにする
(2)パセリとトウガラシも細かくみじん切りする
(3)ふた付きの保存容器などにすべての材料を入れてよく混ぜる

以上である。フードプロセッサーを持っている人はすべての材料を入れてかきまぜるだけでできる。

国によって、あるいは家庭・レストランによってちょっとずつレシピは違い、コリアンダー(パクチー・香菜)やバジル、タマネギが入っている場合もある。必ず入っているのはパセリ、ニンニク、オリーブオイル、ビネガーの4つ。日本だと、から揚げなどに申し訳なさそうに添えられて、しかも無視されがちなパセリがたっぷりと使われているのがポイントだ。パセリの香りのもととなる精油成分が、 肉料理のあとに食べると、口の中をスッキリさせてくれるし、食後のガムのように1茎かむと、口臭を消してくれる。肉のソースとして使ったり、揚げ物に添えたりするのは理にかなっている。

冷蔵庫にストックしておけば、バーベキューだけでなく、いろいろな料理に応用できる。ゆでたパスタにかければ、バジルならぬパセリのスパゲティーに。生のホタテや白身魚の刺し身にかけてカルパッチョ風もまたおいしい。グリルしたエビにも合う。

タイガーシュリンプもチミチュリと一緒に

今年5月、アルゼンチンのエチェベレ農産業相と日本の齋藤健農林水産大臣が会談し、それぞれの国で生産された牛肉の相互輸入を解禁するとのニュースがあった。近年日本ではアルゼンチンでの口蹄疫発生を理由に同国産牛肉の輸入を認めていなかったが、パタゴニア地方では15年以上口蹄疫が発生していないことから輸入を認める動きとなったようだ。

これからは「アメリカン・ビーフ」や「オージー・ビーフ」のように「アルゼンチン・ビーフ」もスーパーで見かけるようになるのかもしれない。また、日本も今、「空前の肉ブーム」と言われ、「赤身肉」にも注目が集まるようになってきた。赤身の塊肉を見かけたら、是非とも魔法のソース、チミチュリを試してみてはいかがだろうか。

(ライター 柏木珠希)