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バブル期の大量採用時代にビジネス社会にデビューしたバブル入社組。現在アラフィフを迎えている。その世代の評判が「今すこぶる悪い」と人事・組織コンサルタントの相原孝夫氏は言う。自身同世代である相原氏は、バブル入社組への応援歌として新書『バブル入社組の憂鬱』(日経プレミアシリーズ)を刊行した。この世代が現役生活の残された時間を有益に過ごすには、どうすればいいのか、本書の一部を抜粋して連載で紹介する。

第5回「役職定年に適応できない バブルおじさん2人の生態」で紹介した2人を簡単におさらいしておこう。

Aさん(東のやくていさん):8人の課に在籍。やる気満々で会議の席上ではご意見番気取りだが、別名は「ミスターそうはいっても」。その決まり文句で課員の提案を否定し、議論を混乱させてしまう。
Bさん(西のやくていさん):Aさんと同じ課に在籍。肩の力が抜け過ぎていて、何かお願いしようとしても「それは私の役割範囲外だから」と断られる。会議にも「部外者だから」と不参加。定刻に確実に帰り、メンバーのやる気を徐々に削いでいる。

バブル入社組の4つの特徴――(1)コミュニケーション能力が高い(2)「根拠なき自信」がある(3)会社への依存心が強い(4)見栄を張りたがる――は、この2人にはどう作用したのだろう。

◇    ◇    ◇

こうしてバブル入社組の特徴が足をすくう

"東のやくていさん"のAさんは、役職定年後もなんとか存在感を示そうと、誰も期待していない、いわば無用なことをしており、これはバブル入社組の特徴のうち、2点目以降がマイナスに影響した結果である。

4点目の「見栄を張りたがる」という特徴ゆえ、周囲の視線が気になり、役職を失ったあとも役職者のごとく振る舞いたがる。「年下の上司」の部下という立場を許容できずに、あたかも上位職者のような振る舞いをすることで、自尊心を保っている状態と言える。

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