駅でバッテリーをレンタル 電池切れを300円で解決
注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、モバイルバッテリーレンタルサービスの「充レン」。
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出先でのスマートフォン(スマホ)の電池切れというピンチを救う、新サービスが登場した。東京電力エナジーパートナーと、鉄道会社のゆりかもめが開始した、モバイルバッテリーレンタルサービス「充レン」だ。新橋や青海などゆりかもめ7駅の他、デックス東京ビーチ、フジテレビなど、沿線施設を加えた16カ所にスタンドが設置される。
●利用料金/300円(税別、以下同。翌日24時まで。以降、24時間ごとに300円を加算。4日目の24時までに返却がない場合は、3000円で買い取り)
●充電コネクター/Lightning、micro-USB、USB Type-C
●容量/4200mAh(16Wh)
●モバイルバッテリーのサイズ・重さ/幅60×高さ109×厚さ11mm・100g
借りるときは、スタンドのタッチパネルでメールアドレスを入力したり、クレジットカードを挿入して、情報を登録したりする手続きが毎回必要。やや手間だが、スマホの電池が切れていても登録できる利点もある。登録後は、スロットからバッテリーを抜き取り、返却は空スロットに差し込むだけ。どのスタンドでも返却できるため、借りた場所にわざわざ立ち寄る必要はない。
端子はLightning、micro-USB、USB Type-Cの3つから選べる。スマホの充電に不足はないだろう。
料金は翌日24時まで、最大48時間の利用で300円(税別、以下同)。以降24時間ごとに300円が加算され、4日目までに返却しないと3000円で買い取りとなる。料金は確定後、登録したクレジットカードから引き落とされる仕組みで、現状、現金には非対応だ。
12月31日までは実証実験としてサービスが提供される。お台場エリア以外での展開も、早ければ年内に開始したいという。
バッテリーレンタルは海外、特に中国では爆発的に普及している。外国人観光客が多いお台場エリアは相性が良いだろう。今年に入って同様のサービスも登場しており、ジャンル全体の盛り上がりも追い風になりそうだ。
[日経トレンディ2018年9月号の記事を再構成]
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