片頭痛めまい 左右首振り体操でバランス機能鍛える“ふわふわめまい”のセルフケア(下)

日経ヘルス

(イラスト:谷小夏)
(イラスト:谷小夏)
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肩こりがひどい、ずっと前から片頭痛持ち……。そんな人に起こりやすいのが、体がふわふわするめまいで、女性に多くみられる。片頭痛はめまいとの関連が深いが、あまり知られていない。今回は、前回の「肩こりめまい 『肩まわし体操』で首や肩の緊張ほぐす」に引き続き、「片頭痛めまい」のセルフケアを紹介する。

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めまいと片頭痛があっても、それらは別々の症状と思っている人が多い。「まずは両者の関連に気づくことが重要。めまいの一番の悪化因子は不安。気づくことで不安が和らぎ、めまいも軽くなる」と東海大学医学部付属病院耳鼻咽喉科の五島史行医師。

(グラフ:増田真一)

そこで始めてほしいのが、めまいと片頭痛の記録だ。五島医師は日記用の記録紙を作り、患者に薦めている。症状の持続時間を「1時間以内」「1時間以上」「1日」と3段階でチェックし、その日の体調や天候などもメモしておくといい。

睡眠不足やカゼなどの体調悪化、ストレス、低気圧などもめまいを悪化させる。「片頭痛めまいには、もともとの体質が関与しているので完全に治すのは難しい。大事なのは上手にコントロールすること」と五島医師。どんなときに悪化するか知っておけば、対策も立てやすい。

治療では片頭痛の予防薬や抗めまい薬を服用するが、同時にめまいのリハビリも始める。めまいがあると、体をあまり動かしたくなくなるが、それは逆効果。「あえて動かしたほうがいい。リハビリをするとめまいを誘発するので苦痛を伴うが、体のバランスを取る小脳が鍛えられ、次第にめまいが起こりにくくなる」と五島医師は説明する。入院中と自宅でリハビリを続けた結果、片頭痛めまいが重症から中等症に改善したという報告もある(グラフ)。

(イラスト:谷小夏)

そこで自宅で早速始められるリハビリを紹介する。指を横に動かして目で追う「左右キョロキョロ体操」と、頭を左右に動かす「左右首振り体操」だ。「やれば必ずよくなると信じて、毎日行うことが大事。少なくとも2週間は続けてほしい」と五島医師はアドバイスする。

五島史行さん
東海大学医学部付属病院(神奈川県伊勢原市)耳鼻咽喉科医師。1994年慶應義塾大学医学部卒業。専門はめまい。国立病院機構東京医療センター耳鼻咽喉科などを経て、2018年から現職。著書に『薬に頼らずめまいを治す方法』(アチーブメント出版)など。

(ライター:佐田節子)

[日経ヘルス2018年9月号の記事を再構成]

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