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武田雅子さんは畑違いのクレディセゾンから転じて、カルビーに迎えられた

武田雅子さんは畑違いのクレディセゾンから転じて、カルビーに迎えられた

2018年5月にカルビーの執行役員人事総務本部長に就任した武田雅子さんは金融業のクレディセゾンから転身した経験を持つ。前職では業績表彰の常連になるなど活躍し、取締役も務めた。「きついことほどゲームのように楽しめばいい」という武田さん。短大中退からキャリアをスタートしたが、業種の異なる2社で経営層にまで上り詰めた。

カルビーでは春と秋の年2回、執行役員以上が集まる幹部会議が開かれる。春は7年先を見越した成長戦略を話し合う。1泊2日の合宿形式で開かれるこの会議が武田さんのカルビーでの実質的なデビューとなった。

経営陣の第一印象は「想像していたより若い」だった。そこからの2カ月間で、約20人いる本部長や関連会社の社長と面談し、それぞれのキャリアと人事への要望などをヒアリングした。

初夏にかけて、カルビーでは毎年、役員による工場視察も行われている。通常、1人の役員が視察するのは1つか2つの工場だが、武田さんは入社してからの数カ月で3工場を視察。「初年度なので体の許す限り全工場を回るつもりだ」という。

前職でも人事部長を経験している。「事前に社長の伊藤(秀二)さんと面談し、今後、カルビーをどうしたいかの話を聞きました。従業員と向き合う際、基本は性善説であるべきだという考え方、ドラマは現場で生まれるんだという話を聞き、価値観が同じだと感じたことが転職の決め手になりました」。

オープンな雰囲気で討論できる社風には前職との共通点があるという。「新天地でも同じようにトップのビジョンを具現化することに貢献できるか」が武田さんにとっての挑戦だ。

同年代初任給の倍近くをアルバイトで稼いだ短大時代

前職のクレディセゾンでは、入社2年目で最年少のショップマスター(店舗責任者)に就任したほか、業績表彰の常連になるなど後に続く女性のロールモデルとして先陣を切ってきた。入社は1989年。絵に描いた理想のキャリアだと思われがちだが、スタート地点では必ずしもそうではなかった。青山学院女子短期大学は中退している。

「中学からずっと青学でしたが、つまらないと感じてしまったんですよね、短大が。早く働きたかったし、社会を見たかった。最近だと起業して大学を辞めてしまう学生がいますけれど、気持ちとしてはそういう子たちに近かったと思います」

短大時代はアルバイト三昧の生活を送っていた。「リクルートでの仕事や家庭教師、さらにファミリーレストランでの接客も」。時給のいい求人はいくらでもあった。学業よりアルバイトの方が面白くなってしまい、1年間休学した。複数のバイトを掛け持ちし、多い時は「1カ月に約50万円稼いでいました」。

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