麻生氏も愛用 伊高級帽子「ボルサリーノ」が日本攻勢オーナー、フィリップ・カンペリオ氏に聞く

2018/8/25

――どのようにして需要を掘り起こしますか。

「商品群を3層構造にしていきます。これまでのクラシックなものは200~240ユーロという現在の中心価格をキープしながら構成比でいうと4割くらいに抑えます。残り6割で新しいシェイプのものなどファッション性の高いコレクション、デザイナーらとコラボしたカプセルコレクションという2つのコレクションを強化します。小売価格はクラシックなものより高めになるでしょう」

「重点地域はアジア。日本での知名度はあるが、中国ではほとんど知られていない」と話すフィリップ・カンペリオ氏

■100%イタリア製にこだわる

――イタリア生産にはこだわり続けますか。

「うちで作る帽子の95%がハンドメイドで100%イタリア製です。90人の職人が昔ながらの機械を動かして、高い品質を維持しています。ボルサリーノの帽子には52もの工程があります。最後の工程まできちんと労力を払えるのかどうかで商品の仕上がりが格段に違うのです。今では100%イタリア製の帽子は少なくなりましたが、うちはこだわり続けます」

「ボルサリーノは潜在力があり、希少性もある。いわば眠れる美女」と話すフィリップ・カンペリオ氏

――重点地域はどこですか。

「2つの地域にフォーカスしています。第1にアジアです。日本に次いで中国と韓国。第2が米国です。米国での売上高は東海岸エリアで100万ユーロと小さいのですが、2500万ユーロまで伸ばせると考えています。また、欧州では10店を展開していますが、アジアと米国でも直営店を展開していきます。20年には2500万~3000万ユーロを目指しています」

――投資会社の有力投資先としてラグジュアリーブランドが浮上しています。

「今、投資先としてラグジュアリーブランドの有望性が広く認識されています。ヴァレンティノやモンクレールなどの成功例も影響しているでしょう。ヒエレスもスイスのレッグウエアであるフォーガルを傘下に抱えています。さらにフランスとイタリアの2ブランドの買収を検討しています。ボルサリーノのように、潜在力がある、希少でラグジュアリーなブランドを探しています」

(聞き手は編集委員 松本和佳)

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