不動産登記の効力は? 所有権などを第三者に主張怠るとデメリットも

幸子 まず知っておきたい主な不動産の権利は所有権と抵当権。所有権は不動産を自分で利用するのはもちろん、他人に貸して収益を得たり売却したりできる権利よ。抵当権は不動産を担保に融資する場合、債権者が債務者に不動産の使用を継続させたままその価値を支配できる権利ね。債務者が返済できないと「抵当権の実行」といって担保不動産を処分できるの。

良男 不動産の権利にかかわる登記は?

幸子 まず所有権保存登記があるわ。一戸建ての新築や分譲マンションを購入した場合に行う登記で、所有権が誰にあるのかを最初に確定する重要な手続きよ。所有権移転登記は不動産の売買、贈与で所有者が変わった場合などに行うの。

良男 ほかにどういう登記があるの?

幸子 相続による所有権移転登記もあるわ。期限はなくあくまで任意の手続きよ。法律的には被相続人(死亡した人)の不動産の所有権は配偶者や子供など相続人に移っているわ。しかし登記をしないと、売却したり土地を担保におカネを借りたりすることはできないの。名義が被相続人のままだからよ。

良男 相続人が登記をしないまま死亡すると、各相続人の財産を相続する人が多数になり、登記が煩雑になるよね。最近問題になっている「所有者不明土地問題」の背景になっていると新聞に書いてあったな。

幸子 抵当権設定登記も知っておきたいわね。個人はマイホームを購入する場合、通常は金融機関から住宅ローンを借り、金融機関はローンの担保のために購入した不動産に抵当権を設定するの。これにより金融機関は権利を第三者に主張できるわ。ローンを完済した場合に行うのが抵当権抹消登記。完済すると抵当権も事実上消滅するけど、抵当権の抹消を登記しないと抵当権が残っていると見られて、新規の借り入れに思わぬ時間がかかる恐れもあるの。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
注目記事
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし