2018/8/24

<子どもと二人きりのとき>

・初めての育児では、赤ちゃんが日々成長していき、対処法を変えなければならなかったり(昨日は泣き止んでくれたやり方が急に効かなくなるなど)想定外のことに対してうまく対応できるかという不安が常につきまとっていて、赤ちゃんと二人きりで家にいるのが不安だった。

<世間の目>

・スーパーのレジに並んでいたり道を歩いていたりするときに子どもが暴走してぶつかったときに「ちゃんと手をつないでおけよ」という目で見られることはたまにある。手をつないでおとなしくしている2歳男児だったら苦労はしない。一般的に子育て経験のある(いろいろな年代の)女性はやさしく接してくれるが、(自分の)親世代の男性は厳しいように思う。バブル期の企業戦士で子育てに関わらなかったのだな、と勝手に想像して怒りを収めている。

<パートナーとの子育て>

・同じフルタイム、正社員で働いているのに、主人は会社中心にスケジューリングする一方、残業や出張の調整をするのはいつも母親の私。同じ立場で子育てをするレベルに到達するまでに時間を要した。本人に悪気はないが、男性の意識改革が必要だと思う。

<子どものケアやイベント対応>

・子どもが小学生と保育園。親参加型のイベントが同じ週の別の日に設定されることがよくあり、週に何度も仕事を休むか在宅勤務の申請をするなど、スケジュール調整が必要になってしまう。

<職場>

・管理職を目指したいと考えているが、選抜されて取締役と面談をした際に「子どもも小さいのだから無理をし過ぎないように」と優しさなのか、やんわり戦力外通告かと思われるような発言をされたこと。

<男性も息苦しい?>

・職場には、高度成長期の家族の在り方や働き方を理想と考える人もいるが、その理想を女性に対して押し付けることはいけないという雰囲気があり、女性に対しての言動には気を付けているのを感じる。その一方で、男性に対してはいまだに昔の意識で接している人も多いようだ。妻と子を養って一人前、「〇〇君は奥さんが働いてないし子どもも生まれるから昇給させてあげないと」といった会話を聞くと、家事や育児に積極的な男性ほど息苦しさを感じているのではないかと思う。

子育て時間が圧倒的に少ない男性

これらのコメントから感じる息苦しさの背景には、子育てを支える公的サービスの在り方、パートナーとの関係性、働く女性に向けた企業側の考え方などさまざまな要因があるだろう。依然として家事・育児の負担が女性に偏っている上、仕事もプラスしてこなさなければならないといった現状も大きいだろう(最近は出産年齢が上がっていることもあり、家事・育児・仕事に加えて高齢の親・義理の親の介護が加わるケースも少なくない)。

「乳幼児の生活と育ちに関する調査2017」(ベネッセ教育総合研究所・調査は6カ月~1歳5カ月児の子育て中の親が対象)によると、平日の子育て時間は、父親の43.6%が「1時間未満」、30.8%が「1~2時間未満」であり、「2時間未満」が約7割を占めている。ちなみに平日の子育て時間が「0分」の父親は6.3%いる。母親は71.6%が「10時間以上」だ。

一方、「平日の自由な時間」を見ると、母親・父親ともに半数以上が「1時間未満」となっている。母親だけが頑張って、父親は自由時間をたっぷり謳歌しているわけではないようだ。そう考えると、男性側の意識改革とともに、そもそも長時間労働をやめる働き方改革が大前提として重要になる。

高祖常子
 子育てアドバイザー、育児情報誌miku編集長。資格は保育士、幼稚園教諭2種ほか。リクルートで学校・企業情報誌の編集に携わり、妊娠・出産を機にフリーに。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか。著書は「感情的にならない子育て」(かんき出版)ほか。3児の母。