元本確保投信って? 安定運用狙うが高リスクの場合も

「元本保証型投信について教えてください」(奈良県、20代男性)
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 投資信託には「元本保証」はありません。投信は価格が変動する株式や債券などに投資するため、定期預金などのように投資した元本が額面金額を割り込むことがないとは言い切れないためです。

 一方、よく目にするのが「元本確保型」の投信です。運用機関の目論見書などをみても「元本確保を目指す」との表現がよく使われます。元本確保型の投信は投資家から集めた資金を安定運用と積極運用の2つに分けて運用します。先物などによる積極運用の部分で損失を出した場合でも、債券などによる安定運用の収益で補う仕組みとなっています。

 リスクの低い商品だと考える人もいますが、落とし穴には気を付けましょう。例えば、元本確保をうたっていても、投信が投資対象とする債券の発行体が財務悪化などで破綻した場合、投資したお金は一部しか戻ってきません。加えて、満期時の元本確保を目指すため、運用が不調な時に中途解約すれば、損失につながる可能性があります。

 外貨建てでの元本確保を目指す投信が多いことも把握しておきましょう。外貨ベースで元本を確保できていても、為替次第では円ベースに換算した際に元本を割り込むリスクがあります。最近では、大手資産運用会社のアセットマネジメントOneが、為替リスクのない円建ての元本確保型投信の運用を始めました。

 ファイナンシャルプランナーの向藤原寛氏(CFP認定者)は「条件や制約が多かったり、仕組みが複雑だったりするため、中身をしっかり理解してから投資する必要がある」と指摘しています。

[日経ヴェリタス2018年8月19日付]

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