福岡の焼鳥屋 大通り1本奥に隠れ家のたたずまい「焼鳥 高田」

日本経済新聞西部夕刊

ワサビをのせたさっぱりとした味わいのササミ、一口では食べられないほどの大きさで肉汁たっぷりのつくね団子、独特の臭みや生っぽさが無い火加減が絶妙なレバー……。鶏だけの焼き鳥をコース(6本、1800円から)を中心に提供する。

イラスト・広野司

福岡市舞鶴地区の交通量の多い昭和通りから一本入った静かな住宅街にある。大きな看板や赤ちょうちんも無く、一見して焼鳥屋とはわからない隠れ家的な雰囲気だ。店内も煙が充満しないよう工夫が施され、臭いがつかないと女性客にも好評。

店主の高田真人さん(32)が福岡市内の有名店で修業した後、2017年7月に独立して開業した。福岡の焼鳥店では豚バラが定番だが、高田さんは「鶏を丸ごと味わってほしいから」とあくまで鶏にこだわる。

塩、コショウがきいた焼き鳥は日本酒との相性が抜群だ。季節ごとにそろえた酒を好みやコースの進み具合に合わせて、高田さんがソムリエのようにすすめてくれる。

焼き鳥以外ではそぼろ丼(600円)が人気だ。山のように盛られたそぼろはジューシーで箸が止まらない。コースで出てくるスープをかけ、お茶漬け風にして味を変えて楽しむのもいい。

「福岡で一番の焼鳥屋だと思ってくれる人がいれば職人冥利に尽きる」。高田さんはきょうも心を込めて鶏を焼く。

(塩山賢)

〈やきとり たかだ〉福岡市中央区舞鶴3の5の3 電話092・752・8910

九州 味めぐり」では食べ歩きが大好きな地元在住のライターや日経記者が見つけた九州・沖縄のとっておきの味を紹介します。
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