靴の中が快適 ムレない濡れないアウトドア系ソックス
残暑が厳しい折、街中を歩いているだけで足に汗をかき、靴の中がムレて靴下が湿っていることも少なくない。そんなときは、アウトドア系のソックスがオススメだ。防水透湿性の高いものが多く、さまざまな気温や環境に適応するように作られている。今回は、足元を快適に保つことができるアウトドア系ソックスを紹介する。暑い日には内側の熱や水分から、雨の日には外の水から足を守るソックスを厳選した。(価格は、全て税込み希望小売価格)
足裏のムレ問題を解決する高はっ水性ソックス
タビオは、「五感で感じるものづくり」をモットーに、靴下専門店「靴下屋」など幅広くブランドを展開し、その製品は世界でも支持されている。中でも、スポーツを楽しむアスリート向けのブランド「タビオスポーツ」で、トレイルランニング用に開発された高はっ水性ソックス「オールウェザードライ」は、名前の通りいかなる天候でも快適にはけることが特徴だ。
高はっ水機能糸と高機能消臭糸「デオセル」を組み合わせた二層構造は、足元の汗を外層へ排出し、常にドライな感覚を保つ効果がある。トレイルランで悪路を走るときはもちろん、日常使いをすることで、暑い日や雨の日でも足の裏のべとつきやムレを気にすることなく過ごすことができるだろう。
5本指タイプのつま先部分は通気性が良く、足指の間にたまりがちな汗も気にならない。つま先は負荷もかかりやすいため、耐久性を高める補強糸を使用している。トレイルランでの走り込みや、力強く踏み込むトレッキングでも傷みづらい。靴の中のムレが気になるこの季節には、さまざまな環境で使用できそうだ。
釣りでも雨の日でも水にぬれないソックス
ウォータープルーフ製品が有名なデックスシェルは、過酷な寒冷地の雪や雨の中でも防水性や快適性を発揮する靴下・手袋・帽子などで、数々の登山家の活動を支えてきた。今回は、海や川に立ち入ることを想定して作られたウェーディングソックスをピックアップ。
このソックスは、水滴をはじくアウター(外層)、風の侵入を防ぐミドル(中層)、ムレを通気するインナー(内層)の3つのレイヤーからなる三層構造が特徴。内側から汗を蒸発させる高度な排汗性能、外側から水を通さない耐水性能を併せ持ち、雨の日のトレッキングや釣りで足元に水が染み込むようなシーンでも、足がぬれることなく快適なはき心地をキープできる。
インナーには、綿素材より5倍の速さで汗を吸収・蒸散するクールマックス素材を使用している。クールマックス素材は体から汗を吸収し、繊維を通して素早く蒸発させることができるため、靴の中が汗でムレる心配がない。トレッキングで茂みの中を歩くときなどは、トレッキングブーツなどの下にはいておけば、しっかりと足を守ってくれる。
手入れラクラクのハイブリッドソックス
「遊び手が創り手」という考えのもと、すべてのアウトドア愛好者に向けたものづくりを続ける日本のアウドドアメーカー・ファイントラック。同社は、「アウトドアで身に着ける物の中で、最も過酷な状況にさらされるのはソックスだ」と考え、これまでに、強度・吸汗拡散性・防臭性・快適性を追求したソックスを生み出している。
そのなかで誕生したのが、天然のラミー繊維と吸汗ポリエステルのハイブリッド構造のラミースピンソックスだ。ラミースピンソックスの特徴は、ラミー繊維に由来した耐久性だ。ファイントラックの研究結果によると、ラミー繊維は天然素材のなかで最も強度の高い繊維だという。引っ張り強度は綿素材の2倍。つまり洗濯を繰り返してもへたることなく長期的にはき続けることができる。
生地全体に、抗菌防臭ナイロン糸と消臭機能付きスパンデックス(ポリエステル繊維の一種)を使用しており、一日中使用しても臭いにくい。シンプルなデザインで汎用性が高く、通勤や通学などの日常的なシーンでも着用できるので、スポーツ以外でも長時間靴を履き続けるならぜひ手に取ってみてほしい。
本格トレッキングに最適なソックス
「Function is Beauty(機能美)とLight & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトに、本格アウトドアグッズを展開するモンベル。防水透湿性素材として有名な「ゴアテックス」を採用した「オールラウンドソックス」は、摩擦や引き裂きに強い「ゴアテックス3レイヤー」を施した頑丈なオーバーソックス。
すねから甲にかけて前面に伸縮性素材を使用しており、足の動きにもしなやかに追従する。ぬれづらく、ムレづらいという特徴に加え、足取りが重くなるアウトドアシーンで、足元の負荷を軽減してくれるのはうれしい。
オーバーソックスのため、自分の足より少し大きめのサイズを選ぶのがポイント。登山に縁がなくとも、急な雨などに対応できるので、かばんに忍ばせておくと重宝する。
(ライター 石川優太)
[日経トレンディネット 2018年7月31日付の記事を再構成]
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