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ミュージカル界の新星、古川雄大 帝劇初主演で飛躍

日経エンタテインメント!

2018/8/24

稀代の天才作曲家ヴォルフガング・モーツァルトのドラマチックな人生をたどるミュージカル『モーツァルト!』。今年の公演で、モーツァルト役に抜てきされたのが、帝国劇場初主演となった古川雄大だ。井上芳雄、浦井健治と共にミュージカル界をけん引し、テレビでも活躍する山崎育三郎とのWキャストで大役を果たした。

1987年生まれ、長野県出身。2007年俳優デビュー。ミュージカル『テニスの王子様』(07年)不二周助役で初舞台。アーティストとしても活動しており、12月25日にはデビュー10周年記念ライブを中野サンプラザで行う予定だ。

182センチと長身。恵まれた容姿に心震わす繊細な演技、そして圧巻のダンス。帝劇初主演ながら連日即完売となり、ミュージカルファンを驚かせた。弱冠30歳の古川は、なぜこの世界に入ったのだろうか。

「高校3年のときに原宿でスカウトされたのがきっかけです。それ以前は、14歳からダンサーになるために地元でダンスを習っていましたが、芸能界とまでは考えていなくて。当時は、ダンス仲間と表現や視野を広げたい、という気持ちのほうが強かったんです。

19歳から本格的に芸能活動を開始して、舞台の楽しさを知ったのは、ミュージカル『テニスの王子様』です。作品を見て『自分もやりたい!』と。礼儀など仕事の根本を教えていただきましたが、とにかく表現することが面白くて、心から仕事を楽しんでいました」

その後、「アーティスト活動もありつつ映像作品が多かった」という古川がミュージカルへ進む転機が、2012年、帝国劇場上演のミュージカル『エリザベート』だ。

「オーストリア皇太子のルドルフ役は、新人の頃(井上)芳雄さんが演じていたことから、“若手の登竜門”と言われていて…と今はその意味が分かるのですが(笑)、当時は何も知らなくて。オーディションも事務所から勧められて参加していました。いわゆるグランドミュージカルも見たことがなかったので、稽古に入ってから『俺、どこにいるんだろう…』と呆然としました。だって“歌が上手な人”だらけなんですよ!(笑)。初めは恐怖と自信の無さが出てしまい、ただ出るからにはなんとか追いつきたくて。試行錯誤しながら、本当に毎日ガムシャラでした。

でも、出番のない時間はずっと舞台袖で見ていて、その世界観と様々な感情を素晴らしい楽曲と歌で表現するミュージカル自体がすごく好きになったんです。

また、『エリザベート』は、演出の小池修一郎先生との出会いでもありました。『ロミオ&ジュリエット』(13、17年)、『1789‐バスティーユの恋人たち‐』初演(16年)…厳しくご指導いただいて、セリフを取られてしまったことも。でも、それでスイッチが入って。『ミュージカルをずっとやっていきたいな』とどこかで思ってはいたのですが、『そんなんじゃダメだぞ』と念押ししていただくことで、ミュージカル界でやっていく決意ができました」

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