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HRテックではスマホ動画で面接を受けることも可能に。写真はイメージ=PIXTA

HRテックではスマホ動画で面接を受けることも可能に。写真はイメージ=PIXTA

AI(人工知能)をはじめ、最新テクノロジーを活用したサービスがさまざまな業界で次々と実用化されています。人事・採用領域にもその波が到来。HRテック(Human Resources Technology)関連のサービスが登場し、人事担当者の課題解決や業務改善に一役買っています。今回は、HRテックの具体的な事例とともに、それが皆さんの転職活動にどんな影響をもたらすのかをお伝えしましょう。

HRテックの拡大で、採用活動が変わる

「〇〇Tech」という言葉をよく目にするようになりました。〇〇に入るのは主に業種名。それぞれの業種で、テクノロジーを活用した革新的な商品やサービス、ビジネスモデルを創出する取り組みを指します。

新聞や経済誌などでは特に、金融(Finance)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語である「フィンテック(FinTech)」関連の記事に出合うことが多いですね。フィンテックの台頭が業界構造や組織形態、金融関連企業の社員の働き方までを大きく変えようとしている様子がうかがえます。

さて、人事・採用の世界でも「HRテック」が登場、進化しています。人材の採用や育成、人事評価、労務管理などの業務分野において、AIやビッグデータ、クラウドなどのテクノロジーを導入し、さまざまなサービスが生まれています。

HRテックのサービスの多くは、法人を顧客とし、人事・採用担当者の業務を支援する目的で提供されていますが、これらの拡充によって、求職者にもメリットが生まれます。大きなポイントとしては次のようなものが挙げられます。

●自分の経験・スキルを生かせる求人に出合いやすくなる
●転職チャンスのタイミングを逃さない
●選考で不利になる部分をカバーできる
●応募・面接を受けるハードルが下がる

 具体的にはどういうことか、実際のHRテックの事例をもとにご紹介しましょう。

企業と求職者の「マッチング」精度が高まる

まずは、人材業界の大手であるリクルートキャリア。最近リリースされたのが「リクナビHRTech転職スカウト」です。2016年に前身となる中途採用向けスカウトツール「RECRUIT AGENT CAST(リクルートエージェント・キャスト)」がスタートし、すでに2万社に導入されているサービスです。これを利用する求人企業は、リクルートキャリアに登録している転職希望者約750万人のデータベースからAIが自社に合う候補者を毎日数人ピックアップし、リコメンド(推薦)が送られてきます。

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