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「週末はメール禁止」エスティローダー流の働き方改革 スー・フォックス日本法人社長に聞く

2018/8/22

フォックスさんはシンガポール、南アフリカ、英国など世界各地で仕事をしてきた。「仲間が支援してくれたから壁にぶつかったことなんてない」

「エスティローダー」や「クリニーク」「M・A・C」を有する化粧品世界4位の米エスティローダー。日本法人のELGC(東京・千代田)は女性社員比率が94%と極めて高い。同社を率いるスー・フォックス社長が2017年8月の就任以来、腐心し続けてきたのが「働き方改革」だ。

ワークライフバランスを重視し、残業時間を削減。多彩な研修でキャリアアップを支援する。多様性が重視される今、社員個々のニーズに柔軟に対応できる環境整備が必要といい「女性たちに自信を持たせ、なりたい自分になれる道を開く」と話す。

◇  ◇  ◇

――エスティローダーは世界で4万6000人の従業員を抱えています。女性比率はどのくらいですか。

「84%です。取締役は17人中8人が女性です。日本法人であるELGCは社員2450人で、女性比率は94%。日本の企業としてはかなり高い比率でしょうね。美容部員らをのぞいた本部社員だけでみれば73%で、本部管理職では61%。役員は5人中3人です。こうした現状からすれば、女性のワークライフバランスに配慮するのは必然なのです」

――会社の歴史からいっても、女性の存在感が大きいです。

「とても大きいですね。1946年、叔父とともに会社を創設したミセス・エスティ・ローダーは社会に進出した女性の先駆者。起業家であり、偉大なリーダーでもありました。女性が活躍する企業精神はその後も受け継がれ、進化しています。最近うれしい知らせがありました。フォーブス誌が従業員1000人以上の企業に勤務する4万人を対象にしたアンケートで、エスティローダーは『2018年女性がもっとも働きやすい米国企業ランキング』で22位にランクインしたのです」

■金曜夜から月曜朝までメール禁止 1年で残業を22%削減

――社長に就任して1年。さまざまな「働き方改革」を実施してきました。

「着任して以来ずっと、社員のワークライフバランスの改善について考えてきました。まず、着手したのは残業を減らす取り組みです。効率よく働いてもらえるよう、会議のやり方や決裁資料の管理についてガイドラインを設けています。私やリーダーたちは折に触れ、この点について社員にアドバイスしています。人事チームは効率の重要性を社員に再認識させるため、毎週、実用的なアイデアを伝えるほか、海外から集めた職場の生産性向上に関する記事を配布しています」

「今年はフレックスタイムとリモートワークを導入しました。水曜日はオフィスを午後5時半に閉め、金曜日の午後8時から月曜日の朝7時まで電子メールの送受信は絶対禁止。休日にはしっかり休んでほしいのです。生産性を上げるにはオンとオフでメリハリをつけないと」

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